BC Society for Skeptical Enquiryのおそらく主宰であるLee MollerがニューズレターRational Enquirerに書いた「Pseudoscience or Protoscience (疑似科学か未科学か)」という記事に、疑似科学と未科学を区分けの参考となるであろう質問リストを書いた。1989年の時点では12個の質問だったが、1994年に改訂された16個[コピー]となっている。
- その主題は進展しているか?[ちっとも進んでいないなら、誰も研究していない]
- その主題は"波動"や"エネルギー"など、どういう意味か明確に定義されない専門用語を使っているか?
- その見解を認めるには、確立された物理法則を放棄しなければならないか?
- その主題の文献は、参考文献を挙げていないか?[最近の研究で明らかにされたとか言いながら、誰が言ったか書いてないとか]
- 提示される証拠は、事実上、伝聞だけか?
- その主題の支持者は、主題が正しいことを証明する"気密"な実験をしていて、不正行為は不可能だったと主張するか?[超能力の実験ではそう主張されるが、マジシャンが見ればミエミエだったりする。]
- その実験の結果は他の研究者によって再現されるか?[再現できなければインチキ]
- その主題の支持者は過剰にあるいは不公正に批判されていると主張するか?
- その主題は非公式な学校だけで教えられるか?[成人向けセミナーとかカルチャースクールとか]
- その主題の最良のテキストは数十年前のものか?[参照しているテキストが、既に陳腐化しているのに、新しいものを見ない]
- その主張の支持者は、"factuals"と呼ばれる、ほとんどあるいはまったく真実だが、主張とは関係のない言明を使っているか?[心霊現象の説明に不確定性原理を持ち出すとか]
- 批判された時、その主題の支持者は批判よりも批判した者を攻撃するか?
- その主題の支持者は歴史に訴えるか?(長い間この主題が存在しているので、正しいはずだ)
- その研究題目は「はにかみ効果」を示すか? (ときには働き、ときには働かない)
- 支持者は無知の論に訴えるか?(天と地にはあなたの哲学が夢見るよりも多くのものがある)
- 支持者は主張の重みを増すために他の分野の怪しい専門知識を使うか?
そして本題...
宇宙版インテリジェントデザインの本「The Privileged Planet: How Our Place in the Cosmos Is Designed for Discovery」(2004/03)を書いたGuillermo GonzalezがIowa State UniversityでTenure(在職権)を得られなかったことについて、インテリジェントデザインの本山たるDiscovery InstituteのJohn Westが、疑似科学の基本たる「その主題の支持者は過剰にあるいは不公正に批判されていると主張するか?」をやっている。
This is a very sad day for academic freedom. Dr. Gonzalez is a superb scholar and a fine human being. His research has been featured in Scientific American, Science, Nature, and many other science journals. Iowa State's decision to deny him tenure is a travesty, and the university should be held to account for its action. This deserves to be an even bigger story than the persecution of evolutionary biologist Richard Sternberg at the Smithsonian.そして、「批判された時、その主題の支持者は批判よりも批判した者を攻撃する」
[Updated: Iowa State University Denies Tenure to Noted Scientist Who Supports Intelligent Design(2007/05/14) on Discovery Institute公式ブログ]
Ironically, Dr. Gonzalez arrived in America as a child refugee from Castro's Cuba. Unfortunately, he seems to have discovered that the Darwinist ideologues in America's universities can be nearly as unforgiving as the Marxist ideologues of his home country.この件について、Panda's Thumbの執筆者のひとりであるEd Braytonが個人ブログで、在職権を与えられなかった例なんかいくらでもあると、迎撃した。
Here's what those screaming persecution won't say: they have not one iota of evidence that tenure was denied because Gonzalez is an ID advocate. None. They are presuming that to be the case because it fits the story they've been falsely claiming for years, that the evil Darwinian priesthood is out to destroy anyone who believes in God. It is convenient for them to cry persecution, but there simply is no evidence for it. And here's something else they won't say: people get denied for tenure every single day, all over the country, for a million different reasons, some fair and some unfair.そして、同じ宇宙関連のSean Carrollの例を挙げた。Sean Carrollはとっても立派な業績を積み上げていたが、University of Chicagoではresponse在職権を得られなかった。が、その後、Caltechで在職権を得た。
迫害だと叫びたてているのに言ってないことがある。それは、Gonzalezがインテリジェントデザイン支持者だから在職権を拒否されたという証拠が欠片もないこと。まったくない。凶悪なダーウィンの聖職者が神の存在を信じる誰でも滅ぼそうとすると、長きにわたって誤った主張を続けてきたので、その物語に合致したのだと仮定した。それは迫害を叫ぶのに都合がよかった。ただし、証拠がない。そして、彼らが言わないことはこれだ。幾百万の違う理由で、米国全土で、毎日、多くの人々が在職権を拒否されている。ときには公平な理由で、そしてときには不正な理由で。
[Tenure and the ID Persecution Complex(2007/05/14) on Dispatches from the culture war]
そして、Ed Braytonは
I'm sure Gonzalez will land on his feet. Even if another state institution won't hire him, I'm sure BIOLA or any number of other religious schools would love to have him. And if worst comes to worst, he can join Dembski at one of the many seminaries around the country. ...そのあたりは日本でも似たようなもの。というか大学にポストを得るのは、博打の繰り返しみたいなもの。いちいち、迫害だのと言ってる方が変。
私はGonzalezがいずれどこかで在職権を手にするだろうと確信している。たとえ州立大学が雇わなくても、Biolaのような宗教学校は彼を歓迎するだろう。それがだめでも、最悪でも、米国内のどこかのseminariesのひとつに職を得てDembskiに合流できるだろう。...
ちなみに、Kumicitも、学部長の支持を得たけど、当該学部付属研究施設の助手(現制度では助教)公募で、撃沈されたことがあるよ。