2014/03/25

SeesaaWikiに引っ越し


インテリジェントデザインとハガルの関係は、インテリジェントデザイン運動が自然選択と突然変異による進化を嫌う理由を象徴的に表現している。

Giovanni Lanfranco: "Hagar in the wilderness" at Musee du Louvre Paris.
これには神学的帰結がある。進化が神の制御のもとにないなら、神が地球とその上の居住者のために将来必要なものを与えるという、摂理の概念とは相いれない。たとえば、神はハガル[創世記16章: Abrahamとの間にIshmaelをもうけた女性]が構成員である人類が原始の海から出現することすら保証できないので、ハガルが砂漠で必要とするものを準備できない。(ダーウィンのメカニズムの根源的な偶発性はダーウィニストSteven J. Gouldによってうまく表現されている。彼は進化のテープが巻き戻されて、再生されるなら、結果はまったく違うものになるだろうと書いている。神がひとたびAdamとEveを生み出す過程を起動したら、AdamとEveが生み出されるか、尖った耳のバルカン人が生み出されるのか、あるいは細菌に満ちた海が生み出されるのか、神は制御できない。)

[ Thomas Cudworth: "Theistic Evolutionists, Your Position Is Incoherent But We Can Help You!" (2008/06/21) on Uncommon Descent ]


気に入ったので、Giovanni Lanfranco:の描く天使をアイコンに使い、ATWIKI「忘却からの帰還 創造論/ID論」の表紙にも掲げてきた。

で、このATWIKIはblockquote内外の記述ルールが同一で、ネストできるとか、バックアップが容易とか、ページタイトル長無制限とか、使い勝手が良い。気に入っていたが、ここのところ、ATPAGEとATWIKIのセキュリティインシデントが続いたので、3連休で以下に引っ越しした。

==>忘却からの帰還 創造論とインテリジェントデザイン論 ( http://seesaawiki.jp/transact/ )

ページタイトル長制限のために、無理矢理切り縮めて変になったページタイトルもないわけではないが、まあそこそこの引っ越し。
posted by Kumicit at 2014/03/25 09:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | ID: General | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ワイオミング州議会の民主的な科学の改訂の試み

ワイオミング州議会は民主的に、気候変動をめぐる科学の改訂を試みている。
In allocating funds to the state department of education, House Bill 1 provides, "neither the state board of education nor the department shall expend any amount appropriated under this section for any review or adoption of the next generation science standards as developed by the national science teachers association, the American association for the advancement of science, the national research council, and 'Achieve'" (capitalization as in original). The bill was signed into law on March 5, 2014.

州教育省への予算配分において、HB1は「全米理科教師協会とAAASとnational research councilとAchieveによって作成された次世代理科教育基準のレビューあるいは採択について、州教育委員会と州教育省が支出することを禁じる。」この州法案は2014年3月
5日に州法となった。

The exact requirements of the provision are unclear, the Casper Star-Tribune (March 14, 2014) observes: "Some say the provision, which came through a last-minute footnote, blocks the state from considering any part" of the NGSS. "Others, including the provision's author, say it prevents the wholesale adoption of the standards as they are written." As a result, legal staff at the state board of education, the state department of education, and the legislature are attempting to clarify its meaning.

厳密な法規定は明確ではないが、Casper Star-Tribuneは「土壇場の注記により州政府は次世代理科教育基準のどの部分も検討してはならないと言う者もいる。規定の提案者などは、現状での次世代理科教育基準の採択を禁じると言う」と報じている。結果として、州教育委員会と州教育省と州議会は意味の明確化を試みている。

What is clear, however, is that the NGSS were targeted in part because of their treatment of global climate change (which is one of four sub-ideas in the core idea of Earth and Human Activity at both the middle school and high school level). Matt Teeters (R-District 5), who coauthored the provision, told the Star-Tribune that the NGSS "handle global warming as settled science," adding, "There's all kind of social implications involved in that that I don't think would be good for Wyoming."

しかし、明らかなことは、地球気候変動(中学及び高校のコアアイデア地球と人間活動の4つのサブアイデアの一つ)の扱いを理由として次世代理科教育基準を標的としていることである。この規定の共同提案者である共和党District5のMatt Teeters州議会議員はCasper Star-Tribuneに「次世代理科教育基準は地球温暖化を確定した科学として扱っている。これは私がワイオミング州にとって良くないと考える、あらゆる社会的影響を含んでいる。」と語った。

[Wyoming blocks NGSS over climate(2014/03/14) on NCSE]
州法として成立した以上は、策定された次世代理科教育基準を民主的に改訂する他ない。「気候変動は理論に過ぎない」とか「気候変動モデルの強いところと弱いところ」とか、反進化論ノリになるかどうかはわかたないが、似たようなことをするかも。
posted by Kumicit at 2014/03/25 00:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | ID: General | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする