2014/07/25

東京 31℃ (Update 2014/07/25)

過去50年の気象データを見る限り、たとえば東京では、最高気温が35℃を超える日数は増加している。老人たちが若かりし日の夏とは、もはや別物と言っていいだろう。
Tokyo2013TempSummerSP3.png
特に最高気温35℃以上の日数の多さは注目すべきもの。というのは、原則として運動すべきでない気温だから...
屋外:WBGT = 0.7×湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度
屋内:WBGT = 0.7×湿球温度+0.3×黒球温度

気温(参考)WBGT温度熱中症予防のための運動指針
35℃以上31度以上運動は原則中止WBGT温度が31度以上では、皮膚温より気温の方が高くなる。
特別の場合以外は運動は中止する。
31〜35℃28〜31度厳重警戒熱中症の危険が高いので激しい運動や持久走など熱負担の大きい運動は避ける。運動する場合には積極的に休息をとり水分補給を行う。
体力低いもの、暑さに慣れていないものは運動中止。
28〜31℃25〜28度警戒熱中症の危険が増すので、積極的に休息をとり、水分を補給する。
激しい運動では、30分おきくらいに休息をとる。
24〜28℃21〜25度注意熱中症による死亡事故が発生する可能性がある。
熱中症の兆候に注意するとともに運動の合間に積極的に水を飲むようにする。
24℃まで21度までほぼ安全通常は熱中症の危険性は小さいが、適宜水分の補給は必要である。
市民マラソンなどではこの条件でも熱中症が発生するので注意


[日本体育協会(1994) 熱中症予防のための運動指針より quoted by 国立環境研究所]
これらのうち、「激しい運動や持久走など熱負担の大きい運動は避ける。体力低いもの、暑さに慣れていないものは運動中止」という、事実上、運動をやめるべき31℃以上について見てみる。以下は、1日の内で、31℃以上である時間を2000〜2013年について、東京の気温を見たものである:
Tokyo2013TempSummerSP1.png
Tokyo2013TempSummerSP2.png

かなりの時間が31℃以上になっていることがわかる。集計すると...
Tokyo2013TempSummerSP4.png
31℃以上が1〜3時間程度なら、涼しい時間帯に運動することはありえる。しかし、4〜7時間ともなると、あまり運動を元気よくできる時間帯はなくなる。8時間以上ともなると、昼間運動できるのはごく限られた時間になる。

過去13年間を見る限り、東京では、おおよそ年間30日程度は、一日4時間以上、気温が31℃を上回っていると想定すべきだろう。すなわち、おおよそ年間30日程度は、あまり運動を元気よくできる昼間時間帯はあまりないと想定すべき。
posted by Kumicit at 2014/07/25 23:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | Sound Science | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

エボラの実在を否定する人々

アフリカ西部のエボラ出血熱のアウトブレイクが続いており、WHOの2914/07/24付けのアップデートによれば、1093名が感染し、うち660名が死亡している。

そんなアフリカ西部へ、アウトブレイクが始まった3月から派遣されている、米国CDCのViral Special Pathogens BranchのCraig Manningによれば、現地ではエボラ出血熱についての正しい知識が行き渡っていない。
“I don’t believe in Ebola,” Craig Manning’s local driver told him as he chauffeured the viral emergency specialist through Freetown, Sierra Leone, where infection rates are rising. The man came from a rural part of the country where people were already dying from the virus. He was adamant, like many others in his community, that “there is no such thing as Ebola.”

Craig Manningの現地運転手は、エボラ出血熱の感染者が増大中のシェラレオネのフリータウンを、感染症の専門家であるCraig Manningを乗せて車を走らせていたとき「私はエボラなんて病気があるとは信じてない」と言った。運転手は自分のコミュニティの他の者たち同様に「エボラなんてものは存在しない」と頑なに主張する。
...
Yet, as the Ebola virus continues to spread in West Africa, so do the rumors. Some say you can contract Ebola from a motorcycle helmet. Others say you can cure the deadly virus by drinking Nescafé mixed with cocoa and sugar − or with two large onions.

It’s Manning’s job to take onions out of the equation.

アフリカ西部にエボラウィルスが広まるにつれ、噂も広まる。エボラはバイクのヘルメットから感染すると言う者もいる。また、ココアと砂糖を混ぜたネッスル、あるいは2つの大きなタマネギを混ぜたネッスルで、致死的なエボラウィルスの感染を抑止できると言う者もいる。

そんなタマネギは効かないことを人々に知らしめるのが、Craig Manningの仕事だ。
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Manning said aggressive intervention is necessary to prevent more people from becoming infected, but ensuring local populations understand Ebola first is essential. For instance, in areas where the virus has spread, relatives wash bodies by hand before funerals, putting families at risk of new infections.

Craig Manningは「アグレッシブな介入が感染防止必要なことだが、地元の人々にエボラを理解してもらうことが不可欠だ。たとえば、感染拡大地域では、遺体埋葬前に親族が遺体を素手で洗うので、親族に感染するリスクがある。」と言う。

[Caelainn Hogan:"'There is no such thing as Ebola'"(2014/07/18) on Washington Post]
アフリカ西部における、エボラ否定なセンチメントの理由として、政府不信などがあるとの指摘がある。
Despite Liberian Government’s warning and awareness programs to protect Liberians against the spread of Ebola, most Liberians think the government is using Ebola as a springboard to collect money from government’s coffer and from international donors for personal use. As a result of their doubt about the existence of Ebola, most Liberians do ignore all the measures the Ministry of Health put in place to curb Ebola spread. 

リベリア政府はエボラ出血熱から国民を守る警告及び周知プログラムを実施しているが、大半のリベリア人は政府がエボラを使って、政府金庫や海外からの寄付金をポケットに入れるための手段に使っていると考えている。エボラが実在することへの疑いのため、エボラ感染防止のために保健省の対策を、大半のリベリアの人々は無視している。
...
The existence of Ebola in Liberia continues to be doubted because the measures against the spread of Ebola are not observed due to their inconvenient nature and the virus is not widely spreading as Liberians thought it would have.  Family members of the alleged Ebola victim have dismissed the claim, saying their relative did not die of Ebola. Their argument is that all the measures against the spread of Ebola, were not observed, saying the nurses, and all those who came in contact with the deceased including they, family members would have contracted Ebola if their deceased relative had suffered from the virus.

リベリアでエボラの実在への疑いが続いている理由は、エボラ感染拡大防止策の面倒な性質の故にリベリアの人々から見えずらいことと、リベリアの人々が思うよりは感染が拡大していないこと。親族がエボラで死んでいないことを理由に、エボラで死亡したと思われる患者の家族は、死因がエボラであることを否定する。エボラ感染拡大防止策が見えなくて看護師や家族がエボラを発症した人に触れても感染していないことから、人々はエボラの実在を否定している。

[KAI TOTEH:"Liberians don't believe Ebola exists or is in Liberia-the conspiracy theory on Indight.vom]
米国CDCのCraig Manningのような人々の仕事は終わりそうにない。
posted by Kumicit at 2014/07/25 07:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | Disease | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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