2008/07/07

Lyall Watsonが2008年6月25日死去

1979年に"Lifetide"で、Hundredth Monkey Phenomena(百匹目の猿現象)やグリセリンの結晶化を捏造したことで有名なLyall Watson:

そのLyall Watson氏が2008年6月25日に亡くなった[ie. Telegraph, Liverpool Daily Post]。1939年4月12日、ヨハネスブルク生まれで、享年69歳。

TelegraphはLyall Watsonの「百匹目の猿」を次のように評した。
Although it seemed a good story, the part about spontaneous transmission, at least, was not true. Watson, however, was blamed only for "myth-making" rather than confabulation. "It is a metaphor of my own making," he admitted in 1986, "based on very slim evidence and a great deal of hearsay. I have never pretended otherwise." Although the hundredth monkey theory occupied only a few paragraphs of his total output, it bulked disproportionately large in critical studies of his work. Watson himself remained unrepentant, however, and declared on his website: "I still think it's a good idea!"

それは良い話だったが、自然発生的な伝達については少なくとも真実ではなかった。しかし、Lyall Watsonは「作り話」といより、「神話を作った」ことについてのみ非難された。彼は「それは、非常に貧弱な証拠と多くの噂に基づいて、私自身の作ったメタファーだ。偽りを述べたわけではない」と1986年に認めた。「百匹目の猿」は彼の出版物のわずかな部分を占めるにすぎないが、彼の成果に対する批判的研究においては、不相応に大きく扱われた。Watson自身は後悔しておらず、「それは良い考えだったと今でも考えている」と個人サイトで述べている。
「百匹目の猿」と「グリセリンの結晶化」はいずれも、"Lifetide"でほんの数ページを占めるにすぎないネタだが、神話化してしまって、もはや消えることがなくなっている。それがLyall Watson最大の"成果"なのは、なんとも言えないが。

posted by Kumicit at 2008/07/07 00:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | Hundredth Monkey | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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