2008/09/21

Harun YahyaのAtlas of Creationに蹴りを入れてたDawkins

"若い創造論者"発、インテリジェントデザイン経由、"古い地球の創造論"なイスラム系創造論者Harun YahyaことAdnan Oktaの出版した"Atlas of Creation"について、Richard Dawkinsが、"学術的"に笑えるネタを見つけている。


Given that the entire message of the book depends upon the alleged resemblance between modern animals and their fossil counterparts, I was amused, when I began flicking through at random, to find page 468 devoted to "eels", one fossil and one modern. The caption says,

この本(Atlas of Creation)のメッセージは、現生動物と対応する化石が似ているという主張に基づいている。しかし、私がペラペラとページをめくって、p468の"ウナギ"の化石と現生品を比べたページで、笑わされた:
There are more than 400 species of eels in the order Anguilliformes. That they have not undergone any change in millions of years once again reveals the invalidity of the theory of evolution.

ウナギ目には400種以上のウナギがいる。彼らは幾百万年の時を経ても姿を変えておらず、これは進化論が誤っていることを示している。
fig1_RDN.jpg
The fossil eel shown may well be an eel, I cannot tell. But the modern "eel" that Yahya pictures (see left) is undoubtedly not an eel but a sea snake, probably of the highly venomous genus Laticauda (an eel is, of course, not a snake at all but a teleost fish). I have not scanned the book for other inaccuracies of this kind. But given that this was almost the first page I looked at . . . what price the main thesis of the book that modern animals are unchanged since the time of their fossil counterparts?

化石のウナギは正しくウナギのようだが、はっきりしない。しかし、Harun Yahyaの図の現代の"ウナギ"が間違いなくウナギではなく、ウミヘビである。おそらく猛毒を持つ本物のウミヘビだ。(ウナギはもちろん、ヘビではまったくなく、硬骨魚である)。まだ私は、この手の間違いを見つけるために、ページをめくっていない。しかし、たまたま私が見た、ほぼ最初のページである。対応する化石から現生の動物が姿を変えていないなどとどうやって言えるのだろうか。

[Richard Dawkins: [UPDATED] Venomous Snakes, Slippery Eels and Harun Yahya (2008/07/08) on RichardDawkins.Net]
ウナギとウミヘビだと、すごく遠いわけではないが、かなり別もの。

そして、Harun Yahyaの"Atlas of Creation Vol.1"の該当ページであるp468はこれ:

Atlas_of_Creation_V1_p402.png
[Harun Yahya: "Altas of Creation Vol.1", p.402-403]


その後、Richard Dawkinsが新たに見つけたネタが追記されている:
Postscript added 8th July


On page 402, there are four fossil pictures, correctly labelled Brittlestar. The brittlestars are one of the major classes of echinoderms, others being starfish, sea urchins and crinoids. Once again, we have the standard-issue creationist caption:

pp.402-403には、4つの化石の写真があり、正しくクモヒトデと書かれている。クモヒトデは棘皮動物の主要な綱の一つであり、それ以外に、ヒトデとウニとウミユリがある。繰り返すが、ここにも創造論者の図注のよくある問題がある:
This 180-million—year-old fossil reveals that brittlestars have been the same for 200 million years. These animals, no different to those living today, once again reveal the invalidity of evolution.

1億8000万年前の化石はクモヒトデが2億年にわたって同じ形であることを示している。これらの動物は現生の姿と変われない。これもまた進化論の誤りを示している。
Here we have not one but two photographs of living animals to illustrate the lack of change since the fossils. One of these modern animals is indeed a brittlestar. The other is a starfish! Member of a completely different class of echinoderms and obviously very different to even the meanest glance.

同じページには、化石と違わない現生の写真2枚がある。このうちの1つは実際にクモヒトデだ。もうひとつはヒトデである。棘皮動物のなかのまったく別の綱であり、明らかに異なるものである。

[Richard Dawkins: [UPDATED] Venomous Snakes, Slippery Eels and Harun Yahya (2008/07/08) on RichardDawkins.Net]
生物の分類は上から「界, 門, 綱, 目, 科, 属, 種」であり、"Atlas of Creation"は綱またぎの変化は進化ではないので、起きて構わないと言っていることになる。ちなみに門・亜門だと脊索動物門とか脊椎動物亜門がある。その上の界は動物とか直物とか菌とかである。


そして、Harun Yahyaの"Atlas of Creation Vol.1"の該当ページであるp402はこれ:

Atlas_of_Creation_V1_p402.png
[Harun Yahya: "Altas of Creation Vol.1", p.402-403]



ルアー.....


次はForbidden Musicは、見つけたネタ:
Anyway, here’s his example of a living caddisfly:
なんにせよ、彼が示す現生のトビケラ:
fig1_FBM.bmp
It’s a fishing lure. He stole the image from Graham Owen, from whom he also stole this:
それはルアー。彼はGraham Ownから画像をパクっている。同じくこれもパクっている:
fig2_FBM.bmp
... which he believes is a living spider.
生きているクモだと信じて...

[Atlas of Creation by Harun Yahya (2008/01/09) on Forbidden Music via Richard Dawkins.Net]
Harun Yahyaによれば、過去のトビケラは、現生ルアーと同種だそうである。尾に金属の針を装着するような変化がありなら、なんでもあり。


芸術的なルアーを創るGraham Owenのページはこちら:

==>Realistic and Artistic Fly Tying by Graham Owen

そして、Harun Yahyaの"Atlas of Creation Vol.1"の該当ページであるp244とp241はこれ:
Atlas_of_Creation_V1_p344.png
[Harun Yahya: "Altas of Creation Vol.1", p.244]

Atlas_of_Creation_V1_p241.png
[Harun Yahya: "Altas of Creation Vol.1", p.241]




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タグ:Harun Yahya
posted by Kumicit at 2008/09/21 00:01 | Comment(2) | TrackBack(0) | Creationism | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Harun Yahyaの著作が日本語に翻訳されていました。

http://www.harunyahya.com/en.m_product_index.php?l=36&t=1


どういう人が日本語訳を担当しているのでしょうか?
日本はムスリムが非常に少ないので、他の言語よりかなり遅れての翻訳ではありますが。
それにしても無料でバラまく気前の良さと異様な執筆量が不気味。
資金源はどこからなのか、複数の執筆者がいるのではなどと考えてしまいます。
Posted by 卍丸 at 2009/08/12 15:08
翻訳はVol.3まであるAtlas of CreationのVol.1のみで、これは遅くとも2年前にはありました。その後、日本語版を強化する気はないらしく放置モードですね。
まあ、あの程度の量の翻訳であれば、外注で100万円級のコストでできるでしょう。すなおに翻訳業者委託だとしても不思議ではありません。

資金源について、Harun Yahya本人は出版業によるものと言っているものの、実態は不明です。
http://transact.seesaa.net/article/115007102.html

Posted by Kumicit 管理者コメント at 2009/08/13 08:30
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