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- "Blood type and personality" に手を出したことがある研究者(1) Cattell(2008/01/03)
- "Blood type and personality" に手を出したことがある研究者(2) Eysenck(2008/01/04)
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- 2標本問題を復習中... (2008/01/13)
- 有意差 (2008/08/24)
以上のエントリは、たったひとつのページをターゲットにしている。
==> ttp://www010.upp.so-net.ne.jp/abofan/mystery.htm
そして今日示すのは、"Blood type"とpersonalityに関係があるか否かではなく、「ターゲットページの内容が正しいとするなら、Personalityの判断に、"Blood type"は実用上、使い物にならない」こと。
ということで、始めよう...
「平均の差/標準偏差〜0.2」
論点の第1は、ターゲットページが想定するBlood type間の(定義不明な)personalityの差。
その2…回答者総数が数百人以上でないといけないここで注目すべきは、「通常は千人以上のデータでないと意味のある差は出ません。」&「同じ人数にした方が差が出やすくなります」
その1でも説明しましたが、血液型による性格の差は案外少なく、せいぜい10〜20%程度しかありません。普通に使われる統計的手法(χ2検定)では、この程度の差の場合は、最低でも数百人、通常は千人以上のデータでないと意味のある差は出ません。この場合、普通に回答者を選ぶより、血液型別に同じ人数にした方が差が出やすくなります。これは、計算してみればすぐわかることです。なお、具体的な計算の方法は、長くなるのでここでは省略します。
これすなわち「250人×4」くらいの標本数が必要だと言っている。牛丼屋の並盛と大盛だと2つなので、標本数は合計500(=250+250)となる。このときの「平均の差/標準偏差」と有意水準の関係を見てみると...
標本数 250x2 有意水準0.0499 平均の差/標準偏差=0.1473
おおよそ「平均の差/標準偏差=0.1〜0.2」とみていいだろう。
さらに、標本数によらず、有意水準の基準を0.05に置いていると思われる。そのやり方は、もちろん間違っている。でも、ここではそれは問わない。
重要なことは「平均の差/標準偏差=0.1〜0.2」とみてよいこと。それがどんな差異なのかわかるように、「数学的世界の牛丼屋の並盛と大盛」では、おおよそこの値にあわせて、「標本数 250x2, 平均の差/標準偏差=0.2, 有意水準=0.13」とした。

ちなみに、「数学的世界の牛丼屋」で並盛と大盛をひとつづつ注文すると、確率約45%で大盛が並盛に重量で負ける。そんな「揺らぎ幅(1σ) 15g vs 並盛と大盛の差 3g」という「数学的世界の牛丼屋」で「並盛と大盛」というラベルが客にとって、実用性のある判断材料だと言えるだろうか。
ポピュラーな心理学の性格テストによって検出される"性格"には影響しないか、したとしても無に等しい
「平均の差/標準偏差=0.2」などという差すらも、「ポピュラーな心理学の性格テストによって検出される"性格"」には見られないらしい...
その3…能見さんの本の血液型別の特徴を質問項目にすること
これは当然ですね。もともとポピュラーな心理学の性格テストでは差が出にくいようなのですから…。つまり、性格テストの質問項目自体が血液型による差を測定するようにできていないと考えるしかありません。これは、性格テストでは1つの性格とされる複数の質問に、血液型によっては違う傾向の回答が出る可能性があるからだと思います。もっとも、性格テストの質問は公開されていないので断定はできませんが、いくつかのデータを見ている限り確実にそう言えます。
[ttp://www010.upp.so-net.ne.jp/abofan/mystery.htm]
年齢、地域、性別、社会的地位などがわからないと、何も言えない
その1…回答者が均質でないといけないあらかじめ「年齢、地域、性別、社会的地位など」によって、どう違うのか統計調査の必要がある。そのような結果があったとしても、判断しようとする対象の人物の「年齢、地域、性別、社会的地位など」がわからないと、何も言えない。
血液型による性格の差は案外少なく、質問の内容にもよりますが、せいぜい10〜20%程度しかありません。しかも、同じ血液型でも、年齢、地域、性別、社会的地位などによって傾向が違ってくるものがかなり多いのです。だから、「ランダムサンプリング」をするとほとんどの場合は差が出ません。つまり、ポピュラーな心理学的手法である「ランダムサンプリング」をしてはいけないのです!
[ttp://www010.upp.so-net.ne.jp/abofan/mystery.htm]
もちろん、「年齢、地域、性別、社会的地位など」による違いが、タイプ1エラーではないことを示すためには、「年齢、地域、性別、社会的地位など」の組み合わせパターンを網羅しつつ、1000名規模の調査を複数回実施する必要がある。
そこまでしても、手に入るのは「平均の差/標準偏差=0.1〜0.2」程度の差異。
ここまであからさまに書かれては...
血液型から性格についての有益な情報を引き出せないことを、ここまであからさまに書かれては、たとえ血液型性格判断を信じたとしても、血液型と性格に関係がありそうには思えなくなる。
にも関わらず、何故ABOFAN氏はこんなものを書いたのか?(
タグ:Blood type
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ただ、おっしゃる意味がよくわかりません。
というのは、私の取り上げているのは、単一の質問に対する肯定率の差だからです。
ですので、上の説明はそのままあてはまらないはずです。
あるいは、何か別な意味があるのでしょうか?
例えば、性格検査に対しては、(複数の質問で構成されるため)上の説明は一応適用できます。
しかし、私の文章をそういう意味で引用しているのでもなさそうです。
はて?
2008/10/21 00:18
"王様は裸だ!Annex"に、このエントリを紹介する「亀@渋研X」さんのコメント
==> http://naked-kings.blog.so-net.ne.jp/2008-10-13
2008/10/21 00:23
リファラが(http://naked-kings.blog.so-net.ne.jp/2008-10-13)であるアクセス
2008/10/21 00:41
そのIPアドレスからABOFAN氏のコメント
念のため、今回はIPアドレスもリファラも変えてみましたが、いかがですか?
さて、Kumicitさんは、ノンパラメトリック検定もF検定も理解されていないようにお見受けします。
また、私のブログに対する反論もないようですから、特に異議がないものと判断させていただきます。
この続きは、私のブログで書くつもりです。
どうもありがとうございました。
その点には反論できないABOFAN氏は、やっぱり「血液型性格判断が役に立たないことを知っている」と考えてよさそうだ。
つづきは別のエントリで..
==> http://transact.seesaa.net/article/108422263.html
これは、私の趣味ではありません。(笑)
科学的な話ではないので、正直お答えしようがありませんが…。