2008/10/25

有意差 again

「ABOFAN氏は血液型性格判断が役に立たないと言っている」というブログエントリおよび動画バージョンの続き。

これまでに使ったネタは以下の3つ。これだけで話は終わっている:

  • 有意水準5%で性格検査の結果の検定を行い、有意差が検出されれば「血液型と性格は関係がある」と判定する[ここ]
  • 通常は千人以上のデータでないと意味のある差は出ません[ここ]
  • 年齢、地域、性別、社会的地位などによって傾向が違ってくるものがかなり多いのです[ここ]
これは、関係の大きさについての言及を逃げまくっているが、ABOFAN氏が結果として言及してしまっていることを指摘するもの。

そもそもの問題は..
  • 連続値のスコアでも、離散値のスコアでも、離散値のきわみであるYES/NO(1 or 0)であっても、「千人以上のデータ」かつ「有意水準5%」ではエフェクトサイズは小さすぎ。
なこと。とても、「血液型性格判断」は実用にならない。

ただ、NATROMさんの指摘は正しいようで、なかなか難しい:
これを見て理解できる人はブログを読んでも理解できる。文字を読まずに動画しか見ない馬鹿はこれを見ても理解できないだろう。難しいね。
[NATROMのブックマーク ]
「正規分布する連続スコア」という仮定を使うと、計算が簡単で、グラフも簡単なのだが、式なしで説明するのはきつかったかもしれない。

で、困っていたら、「YES/NOの2値」で良いとABOFAN氏が言ってくれた。これは助かる。これなら、「血液型性格判断が役に立たないとABOFAN氏が言っている」ことを示すのに、エフェクトサイズを持ち出す必要すらなくなる。

ということで、数字をABOFANの主張にあわせて、再び牛丼屋さん登場:


小学算数世界の牛丼屋さんのできごと...

客: 並盛と大盛、間違って出してるだろう!

店主: そんなことはありません。

客: じゃあ、サンプル調査しようぜ。10杯ずつ調べれば十分だろ。

店主: いえいえ、安定した差が出るには最低でも数百杯のサンプルが必要です。

客: 何で、そんなにいるのさ? そんなに使ったら、以下略

店主: いえいえ、正確を期すためですよ。250杯ずつ測定することにしましょう。

----------------------------------------------------
並盛が出てきた 大盛が出てきた
並盛を注文 150 100
大盛を注文 100 150
----------------------------------------------------

客: 何これ? 4割も間違ってるぞ!

店主: ちょっと待ってください。χ2乗検定をしてみましょう。この数字だと、p値はほぼ0.00ですね。つまり「有意水準0%で有意差あり」です。すばらしく明確な差異があります。

客: 何言ってんだよ。4割も間違ってる店になんか、以下略

店主: お客様は統計の基礎がわかっておられませんね。


これくらいだと、かなりわかりやすい気がするけど、いかがでしょう?
タグ:Blood type
posted by Kumicit at 2008/10/25 11:15 | Comment(3) | TrackBack(0) | Others | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おお、また新たなエントリーですね。

> 有意水準5%で性格検査の結果の検定を行い、有意差が検出されれば「血液型と性格は関係がある」と判定する
はい、ここはOKです。

> 通常は千人以上のデータでないと意味のある差は出ません
これはどうかと思います。というのは、この文章の前の「最低でも数百人」がなぜか抜けているからです。
また、4つの血液型で比較する場合と、2つの血液型で比較する場合は、見かけ上エフェクトサイズ(φ係数?)が違ってきます。
私のこの文章は、当然のことながら(通常行われている心理学の研究のように)4つの血液型で比較する場合を想定しています。
なお、χ2検定のエフェクトサイズについての説明は、Kumicitさんが自主的に撤回されたようなので、これ以上の議論は必要ない、と判断させていただきます。

> 年齢、地域、性別、社会的地位などによって傾向が違ってくるものがかなり多いのです[ここ]
ここはOKです。実際にデータもありますから…。

> これは、関係の大きさについての言及を逃げまくっているが、
ひょっとして、Kumicitさんのパソコンは調子が悪いのでしょうか?
私のサイトに書いてない文章が表示されている場合もあるようですし、あるいは書いてある内容が表示されないこともあるのかもしれません。
「通常は千人以上のデータでないと意味のある差は出ません[ここ]」のリンク先には、私はこう書いています。

1.血液型は性格に「ある程度」の影響を与える。
2.それは、数パーセント〜10パーセント程度以上(新奇性追求傾向と関係がある遺伝子D4DRと同程度以上)である。
3.質問の回答率の差ということなら、10〜20パーセント程度以上となる。

> エフェクトサイズを持ち出す必要すらなくなる。
χ2検定のエフェクトサイズについての説明は、Kumicitさんが自主的に撤回されたということですね。了解です。

> とても、「血液型性格判断」は実用にならない。
何回も指摘しているのですが、私のサイトにはいわゆる「血液型性格判断」についての説明はありません。辞書によるとこの場合の「判断」は「占い」です。
ですので、Kumicitさんの文章は、『「血液型占い」は実用にならない』という意味になります。
これでは、私には答えようがありません。(苦笑)
あるいは、Kumicitさんは「血液型性格判断」を別の意味で使っているのかもしれませんので、お手数でも定義をお願いできますか?

> 小学算数世界の牛丼屋さんのできごと...
数字は、前回の「2割ちょいの回答率の差」と同じはずと理解していますが、いつの間にか変わっていますね。私のパソコンの調子が悪いのでしょうか?
ということで、この回答は保留させていただきます。
Posted by ABO FAN at 2008/10/25 17:17
10/26付けのエントリーがポストされましたね。
"posted by Kumicit at 10/26 12:20"とあります。
しかし、Kumicitさんからまだ血液型のコメントはありません。
ひょっとして、今後とも私の質問に回答するつもりはないのでしょうか?
残念ですが、よくあるパターンなので…。(*_*)
回答にそんなに時間がかかるような質問ではないはずなのですがね。
Posted by ABO FAN at 2008/10/26 12:41
posted by Kumicit at 10/26 21:46
posted by Kumicit at 10/27 17:46

とありますが、私に対する返事はないようですね。
今後も返事いただける様子もなさそうなので、一端撤退します。
せめて、理由ぐらい教えていただいてもよさそうなのですが。
では。
Posted by ABO FAN at 2008/10/28 00:29
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