2008/10/30

どこからが"human life"かという世論調査

卵子と精子から新生児までのどこからが人間なのか、あるいは人間と人間以外の生物の境界線は生物学的に引けない。生物学的には、なにほどか連続的で、線引きは社会の合意でいく他ない。でも、宗教や慣習などを持ち出しても、やっぱり簡単には線引きできない。

厳格に線が引けるという前提でQuote Miningをやったインテリジェントデザイン支持歴者学者Richard Weikartの愚かなる例は以前取り上げた。染色体異常の受精卵の大半は自然流産となり、受精したことすらわからないことも多い。そんなことは一切ないという前提に立たない限り、Richard Weikartのような主張はできない。

この、「どこから人間(human life)とみなすか」という問題についてNewScientistが国際的世論調査の結果を書いている。その世論調査では、以下のような時点のどこからが人間かを問うたもの。
  • 精子と卵子の融合(sperm-egg fusion)
  • 受精(fertilisation)
  • 胎芽の子宮内壁への着床(Implantation of the embryo in the womb lining)
  • 胎児の鼓動の検出(Detection of fetal heartbeat)

全世界では

鼓動 23.5%
受精 22.7%
着床 15%
の順になっている。宗教別では、ローマカトリックは精子と卵子の融合が31%で一位になり、ユダヤ教徒(33%)と不可知論者(29%)とイスラム教徒(27%)では胎児の鼓動の検出が一位。英国と豪州方面は見事に対照的になっていて、英国では融合13%+鼓動43%に対して、豪州方面では融合47%+鼓動7%となっている。北米ではその中間くらいで、融合27%+鼓動24%となっている。

NewScientistの記事によれば、"human life"の始まりを問う調査であって、"person"の始まりではない。"person"であれば、さらに意見は分かれるかもしれない。
posted by Kumicit at 2008/10/30 09:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | News | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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