2008/12/07

創造論者が使ってはいけない論(第8回) -- 熱力学第2法則は楽園追放後に始まった -- [まとも後アフォ]

Answers in Genesisの創造論者が絶対に使ってはいけない論

「熱力学第2法則は楽園追放後に始まった」

この法則によれば、宇宙のエントロピー(無秩序)が時間とともに増大し、ある者はこれが呪いの結果だと考えてきた。しかし、無秩序は必ずしも有害ではない。明らかな例は消化、すなわち複雑で大きな食物分子を単純な構成要素へと分解することである。他にも、機械的エネルギーを無秩序な熱に変える摩擦がある。これがないと、アダムとイブは神とともにエデンの園を歩くとき、すべりまくるだろう。初学者には、それほど目立たない例だが、太陽が地球を暖める例だろう。物理化学者にとって、熱が熱いものから冷たいものへ伝道するのは、第2法則が働く古典的な例である。さらに、呼吸もまた、気体が圧力の高いところから低いところへ動くという、第2法則の古典的な過程に基づいている。最後に、胎児から大人への成長を含む、世界のあらゆる有益な過程は宇宙の無秩序を増やしており、第2法則が本質的に呪いでないことを示している。

原罪の前の霊魂の動物の死と苦しみ(あるいは、苦しみの呻き [ローマ人への手紙 第8章20-22節])は、上記の聖書のフレームワークに反している。楽園追放のときに、神が自らの維持力[コロサイ人への手紙 第1章15-17節]を使わなくなったために、第2法則の崩壊効果を相殺できなくなったと考えるほうがもっともらしい。


コメント



「進化は熱力学第2法則に反する」についての記述はいろいろあるけど、「熱力学第2法則は楽園追放後に始まった」はあまり見かけない。進化に言及しているわけでもないので、「Mark Isaakの創造論者の主張」にも項目はない。

Answers in Genesisの主張そのものはわりとまともだが、「原罪の前の霊魂の動物の死と苦しみは、上記の聖書のフレームワークに反している」が"若い地球の創造論"ならではところ。


創造論者も破棄したこの主張を使っている例:
==>フルダ・ミニストリー
posted by Kumicit at 2008/12/07 15:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | Creationism | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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