2008/12/12

創造論者が使ってはいけない論(第17回) -- レグの時代の"土地の分割"は破滅的な大陸の分離 -- [まとも後アフォ]

Answers in Genesisの創造論者が絶対に使ってはいけない論

「創世記10章25節のペレグの時代の"土地の分割"は、破滅的な大陸の分離のことを意味する」

ライエルとダーウィン以前の注釈者も、以後の注釈者も、カルヴァンやKeilやDelitzschやLeupoldなどを含めて、一致して、この節はバベルの塔での言語の分岐と、それ以後の領土の分割についてのものだと考えている。我々は聖書で聖書を解釈すべきであり、聖書には、この節が大陸移動について言及していることを示す記述はない。しかし、たった8節で、聖書は「世界中(earth)は同じ言葉を使って、同じように話していた」(創世記11章1節)と神に従わなかった結果としての「主がそこで全地(all the earth)の言葉を混乱(バラル)させ」(創世記11章9節)と書いている。これは結論として、分割されたearthは、唯一の言語を話同じearthを指すことを示している。すなわち、earthはこの文脈では、地上の人々であって、地球そのものではない。

もうひとつの大きな問題点は、そのような分割、つまりもうひとつの大洪水についての科学的コンセンサスである。このことは、いつ大陸が動き始めたかの手がかりになる。すなわちノアの洪水のただなかだと。
大洪水からアフォネタであるカタストロフィックプレートテクトニクスに言及。これは地表の秒速数メートルで、プレートが沈みこむというもの。これで一気に山脈なんかも形成してしまう。ちなみに、この状況で箱舟が浮いていられるかどうか気にしている人は、提唱者のBaumgardnerを含め、誰もいない。

Mark Isaakの創造論者の主張



レグの時代の土地の分割についてのネタはない。カタストロフィックプレートテクトニクスについては以下の通り:
Claim CD750:
Plate tectonics occurred, but catastrophically. Slabs of oceanic crust broke loose and subducted along continental margins. This lowered the viscosity of the mantle, leading to meters-per-second runaway subduction. The earth's magnetic field rapidly reversed several times. Steam caused a global rain. Flood basalts erupted. The lighter mantle material of the new ocean floors made them rise, causing the oceans to flood the continents. The flood carried and redistributed sediments. The process slowed almost to a stop when nearly all the old ocean floor had been subducted. Subsequent cooling of the ocean basins caused them to sink to where they are today.

プレートテクトニクスは起きたが、カタストロフィックに。海洋地殻のスラブが緩やかに壊れて、大陸縁辺部に沿って沈み込む。これがマントルの粘性を小さくして、秒速数メートルのrunaway subduction(超速の沈み込み)を起こす。地球の磁場が急速に複数回、反転する。蒸気が地球全域に雨を降らせた。洪水玄武岩が噴出した。新しい海底のマントルの軽い物質が持ち上がり、海洋が大陸に洪水を起こす。洪水は堆積物を運んで別の場所に堆積させた。ほぼすべての古い海底が沈み込んだところで、この過程は減速して停止した。それに続いて、海底の冷却により、海底は現在の場所に沈んだ。

Source:
Austin, S. A., J. R. Baumgardner, D. R. Humphreys, A. A. Snelling, L. Vardiman and K. P. Wise, 1994. Catastrophic plate tectonics: A global flood model of earth history. Proceedings of the third international conference on creationism. Pittsburgh, PA: Creation Science Fellowship, Inc., pp. 609-621.

Response:

  1. 多くの地質学的証拠が、カタストロフィックプレートテクトニクスと矛盾する:

    • ハワイ諸島のような島鎖は、ホットスポットからわき出した海底がゆっくり動いたことを示している。放射性同位元素による年代測定と浸蝕量ともに、古い島は古く、カタストロフィックプレートテクトニクスが要求するような同一年代ではない。
    • カタストロフィックプレートテクトニクスは、すべての海底が同じ年代でなければならないと言っている。しかし、放射性同位元素による年代測定と堆積物の量は、段階的に年代が変化していることを示しており、誕生直後から1000万年前のものまでがある。
    • 海底の玄武岩は冷却されると、より高密度になり沈み込んでいく。海底の高さは、漸進的に広がったと仮定したときの年代に応じた冷却と相応している。
    • ギョウは頂上が平らな海山である。頂上が海面で長い時間をかけて平らに浸食された後で、海底とともに沈んだ。カタストロフィックプレートテクトニクスでは、海山が形成され、浸食され、沈むだけの十分な時間がない。
    • "Runaway subduction"(超速な沈み込み)は、インド亜大陸とユーラシアプレートの衝突のような、大陸と大陸の衝突を説明できない。

  2. カタストロフィックプレートテクトニクスはもっともらしいメカニズムがない。特に、マントルの非常に小さな粘性や、急速な磁場の消去や、移動直後の急速な海底の冷却などは、通常の物理では説明がつかない。

  3. 通常のプレートテクトニクスは、証拠について既に、そして、はるかにうまく説明を付けている。金がカリフォルニアにあり、銀がネバダにあり、ユタに塩の平坦地があり、石炭がペンシルバニアにある理由など、カタストロフィックプレートテクトニクスが説明できない、数えきれない現象を、通常のプレートテクトニクスは説明できている[McPhee 1998]。それらの説明のために、さらなる普通でないメカニズムは必要でない。カタストロフィックプレートテクトニクスは科学の発展における、巨大な後退である。

References:

  1. McPhee, J., 1998. (See below)

Further Reading:

  1. McPhee, John, 1998. Annals of the Former World. New York: Farrar, Straus and Giroux.


コメント



カタストロフィックプレートテクトニクスは、まさにアフォ理論である。しかし、Answers in Genesisはノアの洪水の説明のために、これを採用している。そして、これと同様の主張を、グラハム・ハンコックは「神々の指紋」で行っている。

なお、本項目とほぼ重なっているが、第34回で「プレートテクトニクスは誤りだ」を取り上げる。これについて創造論者の主張には「Claim CD740:The theory of plate tectonics is false. 」がある。
posted by Kumicit at 2008/12/12 22:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | Creationism | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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