- インテリジェントデザインの標的は、現代科学の基礎たる自然主義 (2007/11/22)
Texas Freedom Networkによれば、2007年8月にテキサス州教育委員長に就任したDon McLeroyは、2005年に講演で「進化論とインテリジェントデザインの論争を、正統キリスト教徒とそれ以外の勢力の衝突だ」と描写した。 - 懸念されていたテキサス州公立学校へのID理論の侵入は阻止されたもよう (2007/08/27)
2007年8月24日付のAssociated Pressの配信報道によれば、テキサス州教育委員会はインテリジェントデザインを公立学校の理科の授業に組み入れるのではないかと懸念されていたが、教育委員たちはそうしないと回答した。 - テキサス州教育委員会および教育庁に、理科の授業へのインテリジェントデザイン持ち込みへの動きが... (2007/12/01)
テキサス州の地方紙States Manの報道によれば、2007年11月29日付で、テキサス州教育庁の理科教育の責任者が辞任を強要された。(1) 数か月先に理科カリキュラムの見直しが予定されていること。(2) テキサス州教育委員長は、創造論者で、インテリジェントデザインを理科で教えるようという意見を持つDon McLeroyであること。以上の2点から、テキサス州は、理科の授業にインテリジェントデザインを持ち込みへと動いたと見られている。 - テキサス州理科教育標準をめぐる戦いは創造論者敗北方向 (2008/09/29)
2008年9月24日のNational Center for Science Educationの記事および2008年9月23日のDallas Newsの報道によれば、公表された理科カリキュラムの見直し案では、かつてあった創造論よりの記述が削除されている。創造論支持者たちが、理科教育へ創造論を侵入させるために使う法的表現たち、 "weeknesses of evolution"とか"academic freedom on evolution"とかを排除する方向に進んでいるようで、やっと戦闘終了に近づいた感じ。 - 創造論者が委員長なテキサス州教育委員会の逆襲 on 州理科教育標準 (2008/10/16)
テキサス州教育委員会は理科教育標準のレビュー委員に6名を指名した。PZ Myers準教授によれば、3名がテキサス州内の大学の生物学あるいは理科教育の教授たちで、3名が州外のインテリジェントデザイン支持者という構成。 - テキサス州理科教育標準案から創造論用語"strengths and weaknesses"が消えた (2009/01/05)
National Center for Science Educationによれば、2008年9月バージョンでは削除された"strengths and weaknesses"(進化論の強い点と弱点)に代わって、2008年11月バージョンで、"strengths and limitations"(強さと限界)という変形した形で含められた。しかし、文言が2008年12月に変えられ、創造論者の逆襲を少し押し戻して、"strengths and limitations"(強さと限界)が消えて、"analyze and evaluate"が復活。さらに、「National Academy of Sciencesの定義では、科学は『証拠を使って検証可能な説明と自然現象についての予測を作り、同様にこの過程で知識を作る」ものである。... 生徒たちは、科学の範囲外の問いも知るべきである。というのは、そのような問いが、科学的に検証不可能な現象を取り扱っているからである。」という記述が入った。
The Associated Press配信報道によれば、テキサス州内の生物学者3名と、州外のインテリジェントデザイン支持者3名によるレビュー委員たちの州教育委員会でのヒアリングが水曜日(2009/01/21)に行われる。
The six appointed reviewers will be split on whether to approve the final draft, according to the Discovery Institute, a Seattle-based organization that challenges the teaching of evolution. Two of the reviewers are Discovery Institute members; the third is a chemistry professor at Baylor University. They think students should be able to analyze problems in evolution, John West, an institute member, said in an online story Tuesday for the Fort Worth Star-Telegram.ちなみにインテリジェントデザイン支持の化学のCharles Garner教授が所属するBaylor Universityは福音主義キリスト教系の大学で、かつてインテリジェントデザイン理論家Dr. William Dembskiのための研究センターをつくろうとしたことがある(教官たちの反対により大学側が撤回)。
進化論教育に反対するSeattleを本拠地とするシンクタンクDiscovery Instituteによれば、最終ドラフトを承認するか否かで6名のレビュー委員たちは割れている。うち2名はDiscovery Instituteのメンバーであり、3人目はBaylor Universityの化学の教授である。彼らは進化論の問題点を生徒たちが分析できるようにすべきだと考えていると、Discovery InstituteのメンバーであるJohn Westが、火曜日にFort Worth Star-Telegramに対して語っている。
The reviewers who support evolution, all Texas scientists and biology teachers, don't want any such phrase included in the curriculum, said Kathy Miller, a spokeswoman for the Texas Freedom Network, an Austin-based nonprofit group that opposes religious influence on public education.
進化論を支持するレビュー委員はすべてテキサス州の科学者および生物の教師で、そのような文言をカリキュラムにいれるべきでないと考えていると、Austinを本拠地とする、公教育に対する宗教の影響に反対する非営利団体Texas Freedom NetworkのスポークスウーマンのKathy Millerは述べている。
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The State Board of Education is expected to vote on the proposal in March. A majority of members have said they are in favor of retaining the current mandate to cover both strengths and limitations of major scientific theories.
州教育委員会は理科教育標準案の採択についての採決を2009年3月に行う予定である。州教育委員の多数派は「主要な科学理論の強みと限界をカバーすることを義務付けるという現行の記述を残すことを好んでいる」と述べている。
Standards adopted by the board will remain in place for the next decade.
州教育委員会によって採択される州理科教育標準は今後10年間有効となる。
Testimony scheduled Wednesday in curriculum debate (2009/01/20) by The Associated Press on Heuston Chronicle]
で、レビュー委員である、Discovery Instituteのインテリジェントデザイン部門(Center for Science and Culture)長である科学哲学担当Dr. Stephen Meyerは、どんな証言をしてくれるのだろうか。
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