2006/01/20

バチカンの新聞が「ID理論は科学ではない」という記事を掲載

Catholic News Service2006年1月17日付けの記事によると、「インテリジェントデザインは科学ではなく、ダーウィン理論と一緒に学校で科学理論として教えられるべきではないという記事がバチカン新聞に掲載された(Intelligent design is not science and should not be taught as a scientific theory in schools alongside Darwinian evolution, an article in the Vatican newspaper said)。」この記事はイタリアのBologna大学の進化論の教授Fiorenzo Facchiniが執筆したものを、"L'Osservatore Romano"紙(2006年1月17日)に掲載したもので、「インテリジェントデザインを支持するグループが宗教と科学を混同する形で、奇跡の説明を不適切に求めていた」と批判していた:

Catholic News Serviceが伝える記事内容は、基本的にはカトリックの進化論や科学全般に対する公式的立場を書いたものとなっている。ただし、注目すべき点は

The article noted that the debate over intelligent design -- the idea that certain features of life and the universe are best explained by an intelligent designer rather than adaptive evolution -- has spread from the United States to Europe.
この記事は、生物の特定の特徴や宇宙が適応進化よりもインテリジェントデザイナーによって説明されるというインテルジェントデザイン論争が米国から欧州へ広がっていると強調した。


米国のプロテスタント根本主義者が、理科教育に創造論を持ち込む手段として作ったインテリジェントデザインが欧州へ広まり始めていること。そして、これに対するバチカンの迎撃作戦のひとつとしてこのような記事をバチカンの新聞が掲載しているということだろうか。

posted by Kumicit at 2006/01/20 09:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | Vatican | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック