- 19世紀末から20世紀初頭の発明家Elmer Gatesの怪しいネタ (2009/07/09)
- まだまだある笠巻勝利氏の怪しいネタ(2009/07/11)
の続き...
Elmer Gatesの"感情の色"ネタを笠巻勝利氏よりも前に国内で取り上げた例を見つけた。
それは、陽明学者・右翼思想家である安岡正篤氏[1898-1983]による記述が「"百朝集"(1987)」に収められている。
西洋の医学者は、精神と肉体との間に非物質的な交互作用が行はれてをり、例へば、肉体に対する情緒の反応を物質化して証明することに成功してをる。ワシントンの心理学者エルマー・ゲイツ氏は汗と呼吸とについて、精神状態が肉体に及ぼす化学的変化を明らかにした。怒ると汗がひどく酸性になる。ゲイツ氏は汗の化学的分析から情緒の表を作り上げた。又、各精神状態は夫々腺や内臓の活動に化学的変化を生じ、これによつて作り出された異物を呼吸や発汗により体外に排出することを証明した。ここでは、Elmer Gateの経歴どおりで、博士や教授とは書かれていない。内容はセンセーショナルに誤解した新聞記事に基づいている。
液体空気(圧力を緩めて蒸発させると零下217度まで下がる)で冷却したガラス管の中に息を吹き込むと、息の中の揮発性物質が固まり、無色に近い液体となる。この人が怒ってをると、数分後に管の中に栗色の滓が残る。苦痛或いは悲哀の時は灰色、後悔してをるものは淡紅色になる。この栗色の滓を天竺鼠に注射すると必ず神経過敏になり、激しい嫌悪の情に駆られてをる人の息の滓なら、数分後で死んでしまふさうだ。一時間の嫌悪の情は80人を殺せる毒素を出し、この毒素は従来の科学の知る限りの最強の猛毒であると。
[via 格言・箴言 安岡正篤先生 百朝集その4(最終編)]
なお、その後に再編集された「安岡正篤講話選集刊行委員会 (編集) :"心に響く言葉―真摯に生きる人のための人間学"」にも現代語に書き換えられて収録されている模様:
先日、本棚に追加した安岡正篤著『心に響く言葉』に書いてあって、これを出典明記せずに書いている例がある:
おもしろいなぁと思ったのでご紹介します。
アメリカの心理学者エルマー・ゲイツさんのやった実験にこういうのがあったそうです。
試験管の中に息を吹き込みます。
冷却装置でその息をマイナス二百何十度かまで冷却すると、息の滓ができます。
そうすると、その滓は吐いた人の精神状態によって色が違うという結果が出たそうです。
まとめると
無心・・・無色
怒り・・・褐色、黒褐色
やきもち・・・焦げたような色
恥ずかしい・・・桃色
とのこと。
さらに、殺人犯の息を調べてみたら猛毒だったそうです。
つまり強烈な怒りや憎しみを持ってる人の息には毒があったということです。
[人の息には毒がある (2007/03/22) on
マコラジャ日記]
安岡正篤(やすおかまさひろ)先生よりこの安岡正篤氏の「ワシントンの心理学者」が変形して、"ワシントン大学"教授バージョンが派生しているようだ:
以下の文は、安岡先生の論説の抜粋です。
「最近、精神身体医学 が発達して、血管の収縮や、酸素消費、尿の生成なども、外界の音響や、言葉や情況などによって著しく左右されることが判明しました。・・・ワシントンの心理学者エルマー・ゲイツは発汗の科学的分析から情緒の表を作ることに成功した。各精神状態はそれぞれ腺や内蔵の活動に化学的変化を生じ、これによって造り出された異物を、呼吸や発汗によって体外に排出する。液体空気で冷却したガラス管の中に息を吐きこむと、息の中の揮発性物質が液化して無色に近いが、その人が怒っていると、数分後に管の中に栗色のかすが残る。苦痛や悲哀のときは灰色、後悔のときは淡紅色となる。この栗色の物質をネズミに注射するとたちまち興奮し、その人の憎悪や憤怒の激しいときは、その息のかすは数分でネズミを殺してしまう。1時間の怒りの息のかすは80人を殺すに足る毒素を出し、この毒素は従来の科学の知る最強の猛毒だそうです。...
[2−1、「類はともをよぶ」について by 光成英正
折尾愛真短期大学 助教授 (経営学・地域福祉論・他)]
ワシントン大学のエルマー・ゲイツという教授がこんな実験をしました。ただし、ここではネズミがモルモットに変わり、人間80人だったのがモルモット40匹に変わっている。googlで見る限り、この2004年6月19日の記述がモルモットバージョンの最も古い記述のようである。
まずある人を怒りなど、感情的に悪い方向で高ぶらせます。するとその人の吐く息から毒素が抽出されたというのです。
ゲイツ博士は、吐く息に含まれる毒素の強烈さを証明するために、息から抽出した毒素をモルモットに注射しました。その結果、次のような現象が確認されたというのです。怒った人の息から抽出した毒素は、モルモットを怒らせました。悩んだ人の毒素は、モルモットを狂わせました。そして激しく嫉妬した人の毒素は、何とモルモット四〇匹を殺すほどの猛毒だったといいます。
[2004.06.19 元気通信]
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人間でも非常に腹を立てると唾液の中に烈しい毒素ができると云ふことをハーバード大學のゲーツ教授は發表してゐるのであります。
[谷口雅春: "生命の實相 : 生長の家聖典" 住吉村 (兵庫県) : 生長の家出版部, 昭和7 (1932), P.230]
人間でも非常に腹を立てると唾液の中に烈しい毒素ができるということをハーバード大学のゲーツ教授は発表しているのであります。
[谷口雅春: "生命の實相 : 頭注版. 第2巻 (實相篇 下)" 東京 : 日本教文社, 1962.6, P.20]
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