2010/01/20

最適解の探索のごとく

生後9か月の娘を死なせたホメオパス夫妻の事件と状況が変わらない浄霊会の医療ネグレクト:
秀雄容疑者は「病院に行く判断が遅れた」、邦子容疑者は「今まで通りの育て方で治ると信じていた」と供述。いずれも容疑を認めているという。県警によると、嘉彦ちゃんは3400グラムで出生し、死亡時は4300グラム。7カ月児の平均体重の半分ほどだったという。

[宗教理由に長男治療せず放置 両親を殺人容疑で逮捕 (2010/01/13) on  西日本新聞
とか、汚風呂とか
手づくりや » マコモ風呂馬鹿一代
tezukuriya.my.zmx.jp 9 users
4年が過ぎようとしている うちの風呂 そうさ、 都市伝説のひとつになりつつある お湯を一生換えない 恐怖のマコモ風呂さ 批判するサイトも見かけるが...

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などをみて、「ソマーズとマッカーシーの法則」を思い返すと:
4.ソマーズとマッカーシーの法則:
「あまりに危険で非科学的であるため、それに傾倒・擁護する著名人は存在しないような理論」は存在しない。

[リンク先によると、女優Suzanne Somers氏は自著で「バイオ・アイデンティカル・ホルモン」補充療法を推奨・ガンの化学療法などについて批判している。Jenny McCarthy氏は有名モデルで、ワクチン療法に反対している]

[「オタク界の法則」10選 (2009/11/12)]
ただちに、人間の持つと思われる機能のひとつに思い当たる。すなわち...
なぜわたしたちは、どこか別の時代、別の国、あるいは別の生活様式のほうが、自分たちの生活より幸せに違いないと思いこんでしまうのか? ... もし幸福追求の体内プログラムが、わたしたちに最適なものごとを探させるために存在するのだとしたら、どこか別の場所により良いものが存在するかもしれないという可能性に敏感になるのは、言ってみれば当然です。常に地平線を見わたして、より良い環境、より良い社会システム、より良い行動様式を見つけようとするからです。そして、本当にすばらしいものが目の前にあらわれたときのために、常に不満の余地を残しておくのです。(p.74)

ちまたに出まわる幸福の処方箋は、なにも書物にかぎりません。ありとあらゆる療法(セラピー)、ハーブ製品、スピリチュアル技法の数々。くわえて、宣伝広告のたぐいが描く、新商品を幸せそうに使う幸せそうな人々----。ほとんどはその効果が実証されていない、もしくは検証不可能であるにもかかわらず、これらの商品はおそろしくよく売れています。... こういったセラピーや技法をいとも簡単に信じてしまうのは、完璧な幸せを手に入れる方法がどこかにあるにちがいないと思っているからです。(pp.164-165)

[Daniel Nettle (山岡万里子 訳): Happiness - The Science behind your Smile (目からウロコの幸福学)]
この機能は結果として、「最適解探索過程で、局所最適に解が収束しないように、乱数でちょっと遠いところにすっとばす」効果を持っていそうだ。もちろん、たいがいの場合はハズレだが。
タグ:Quackery
posted by Kumicit at 2010/01/20 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | Quackery | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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