2010/03/04

反温暖化決議案の状況

Think Progressによれば、「温暖化に対する占星術的効果」でおなじみのサウスダコタ州を含めると16州で、反温暖化決議案が提案されている。可決されたのはユタ州とアラバマ州。サウスダコタ州は上院修正を下院が受け入れるか否か未定。
決議案 提案者 状態
アラスカ HJR 49 Stoltze (R) ペンディング
アラバマ HJR 218 Gipson (R) 可決
アリゾナ HB 2442 Burges (R)  ペンディング
SCR 1050 Allen (R) ペンディング
フロリダ H 1535 Adams (R) ペンディング
ジョージア HR 1357 Stephens (R)  ペンディング
SR 958 Pearson (R) ペンディング
イリノイ HR 961 Phelps (D)  ペンディング
SR 666 Forby (D) ペンディング
カンザス SR 1809 Natural Resources Committee ペンディング
ケンタッキー HJR 20 Fischer (R) ペンディング
メリーランド HJR 13 Jenkins (R) ペンディング
ミズーリ HCR 46 Funderburk (R)  ペンディング
HCR 59 Brown (R) ペンディング
オクラホマ SCR 41 Lamb (R) 上院可決
サウスダコタ HCR1009 Kopp (R) 下院可決・上院修正可決
ユタ HJR 12 Gibson K (R) 可決
ヴァーモント HB1357 Morefield (R) ペンディング
ワシントン S 6477 Stevens (R) ペンディング
ウェストヴァージニア HCR 34 Shott (R) ペンディング

提案者は主として共和党所属だが、イリノイ州は民主党。また、反進化論州法案と同じく放置モードに入っている州も多い。

また、アリゾナ州の提案者Sylvia Allen共和党州上院議員によれば地球は6000歳だそうである。


posted by Kumicit at 2010/03/04 00:01 | Comment(3) | TrackBack(0) | News | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。
米国で宗教上の理由から、温暖化は有りえないと考える非常識な勢力が存在しているとは全く驚きです。
私はここのKumicitさんのブログではじめまして知りました。
ただそうした非常識な勢力が跋扈しているという点では日本も負けていないと思います。
それは生態系保護という世界の流れに逆行する捕鯨推進派の存在です。
彼らは水産資源の管理のために捕鯨による間引きが必要だとしばしば主張します。

参照:疑似科学と歴史修正主義の複合体としての日本捕鯨
http://3500131221.blog120.fc2.com/blog-entry-96.html

日本は科学調査の名目で調査捕鯨を実施していて世界的に非難を浴びています。
"調査"の成果はロクに論文として出されていないようですし、明らかに建て前です。

参照:鯨研査読論文の徹底検証・拡大版
http://kkneko.sblo.jp/article/17287129.html

これだけあからさまな政治的に疑似科学がのさばる状況は異常です。
確かに捕鯨反対派に感情的で動物愛護の問題とごちゃ混ぜにして考える人達がいて議論を混乱させるのも理由だと思います。
しかし生態系保護の問題と動物愛護の問題とを峻別して議論するためにこそ、こうした疑似科学は駆逐すべきでしょう。
イルカ漁を取り上げてアカデミー賞を受賞した『ザ・コーヴ』に対する捕鯨推進派と反対派の感情的な対立を見ていてそう痛烈に感じます。

さてここでKumicitさんに質問があります。
この"忘却からの帰還"はID論ウォッチングのブログでありながら、それにとどまらない疑似科学に関する話題を精力的に取り上げてきました。
インチキ療法、血液型性格判断、環境保護…etc。
特に環境保護は保護派であっても行き過ぎたものであればフェアに取り上げておられました。
しかしながら疑似科学の話題で何故捕鯨問題については取り上げておられないようですね。
このブログ検索して見たのですが見あたりませんでした。
何故この問題は避けるのでしょう?
そもそもなぜ日本では弱小勢力にすぎないID論をあなたが取り上げてきたのかは分かりません。
ただそれが政治的リスクが小さいが故にからかいのネタにしやすいから取り上げているという『と学会』のような意地悪な理由ではないと願うばかりです。
あなたの優れた知性は捕鯨問題にも向けられるべきでしょう。
Posted by キラ at 2010/03/11 11:52
通りすがりです。
このブログのネタは疑似科学ウォッチャーとしてはオーソドックスだと思います。IDとか反進化論とかが大した問題ではないと思うのは、単にキラさんが進化論に無関心だからです。どうせドーキンスの本とか読もうとしたこともないんでしょ?いくら日本(産経以外)がIDに染まる可能性は低そうだといっても、今のアメリカの状況は憂慮すべきことなのですよ。科学好きならば。

むしろ「"Intelligent Design Watcher" Kumicit's Blog」が捕鯨問題を扱わないのが不自然だと言っていきなり下種の勘ぐりを展開しだすキラさんの方がアレな感じです。ID以外に目を向けてもメジャーな疑似科学ネタは多々あるのに(たとえばSkeptic's DictionaryやSkeptic's Wikiの項目参照)、なんで捕鯨問題なんか強要されなきゃいけないのですか。視野が狭すぎです。

捕鯨問題を扱わない畑違いのブログを糾弾したくなるくらいに思い詰めているなら、ご自分でブログをつくって「政治活動」されては如何ですか?
Posted by ヴィゼータ at 2010/03/12 08:24
>そもそもなぜ日本では弱小勢力にすぎないID論をあなたが取り上げてきたのかは分かりません。

参入者が多数存在する市場へ参入すべき、あるいは高値安定銘柄の株を買うべきという考えは持っていません。参入するならニッチ市場、手を出すなら過小評価され今後の値上がりが期待できる株。

ニッチ:既に先住者たちがひしめきあっているネタに後から手を出して、プレゼンスを高めることは容易ではありません。先行者がいない、いたとしても少数の有力でない先行者しかいないネタであれば、プレゼンスを高めることは比較的容易です。「インテリジェントデザインと福音主義キリスト教」もそんなニッチのひとつ。

将来の値上がり期待:インテリジェントデザインは米国と欧州とイスラム圏に広がる巨大な問題でありながら、国内では無に等しい存在。そう遠くない将来に注目が集まる可能性がある分野です。
Posted by Kumicit 管理者コメント at 2010/03/15 00:58
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