2010/05/13

Protect and Survive

英国内務省による"Protect and Survive"シリーズ20本の吹き替えを終えたので、一通り復習を...

まずはブックレット"Protect and Survive"とは...
The primary instructional booklet under the same name was prepared in 1976 and released in May 1980: during peacetime, the booklet was priced at 50 pence, but would have been widely distributed freely to all households in the United Kingdom if the risk of nuclear attack increased.[9] This was complemented in 1981 by two booklets regarding the construction of fallout shelters: Domestic Nuclear Shelters, with techniques for building a home shelter, and Domestic Nuclear Shelters - Technical Guidance, for the design and construction of long-term and permanent shelters, some of which involved elaborate designs.[10]
The contents of the booklets would also have been printed in national newspapers if the risk of nuclear attack increased.

最初の教育ブックレットは"Protect and Survival"の名称で1976年に作成され、1980年5月にリリースされた。平時はブックレットは50ペンスで販売されたが、核戦争のリスクが高まったときは英国の全世帯に無償で配布されることになっていた。これは1981年に、シェルター製作についての2冊のブックレットで補足された。1冊は"Domestic Nuclear Shelters"(16ページ)で家庭用シェルターの作り方を説明したもので、もう1冊は"Domestic Nuclear Shelters - Technical Guidance"(130ページ)で、かなり複雑なデザインを含む、長期的あるいは恒久的なシェルターの設計・製作方法を説明している。核攻撃のリスクが高まった時は、ブックレット内容が全国紙に掲載されることになっていた。
ProtectAndSurvive.jpg
[wikipedia;Protect and Survive]
このブックレットは品切れとなっているが、以下に内容および画像があった。
これを使って、それっぽく日本語版を作ってみた:
ProtectAndSuviveJ.png
なお、BBC製作ドキュドラマ"Threads (1984)"に、新聞掲載された"Protect and Survive"を切り抜いているシーンがある。続いて、20本シリーズ...
Protect and Survive was adapted for television as a series of twenty short Public Information Films. These films were produced by Richard Taylor Cartoons,[12] who also produced the Charley Says child safety films and the Crystal Tipps and Alistair children's cartoon series, and narrated by Patrick Allen. The films were similar in content to the booklets, detailing the same instructions using voice-over narration, sound effects, and simple (sometimes considered kitsch) animation. Each episode concluded with a disturbing electronic musical phrase.
The series was considered classified material that was intended for transmission on all television channels only if the government determined that nuclear attack was likely within 72 hours, although recordings were leaked to organisations like CND.

"Protect and Survive"は20本の短編公共情報映画としてテレビ化された。これらはCharley Saysの子どもの安全映画やCrystal Tipps and Alistair子供向けアニメなどを製作したRichard Taylor Cartoonsによって製作され、Patrick Allenがナレーターをつとめた。映画はブックレットと内容は類似しているが、ナレーションや効果音やシンプルな(ときにはキッチュな)アニメーションつきで詳しく説明されていた。各エピソードは耳障りな電子音で終わっていた。
このシリーズは政府が72時間以内に核攻撃を受ける可能性が高いと判断した場合にのみテレビ全チャンネルで放映される番組に分類されていた。しかし、CNDのような組織にはリークされていた。

[wikipedia;Protect and Survive]
効果音はできるだけ残すようにして、Patrick Allenのナレーションを吹き飛ばして、MISAKIにより吹き替えを行った。







BBC製作ドキュドラマ"Threads (1984)"では、攻撃前夜から当日にかけて、繰り返し、"Protect and Survive"が放映されるシーンがある。特に、電気店のテレビにすべてに"Protect and Survive"が映っているシーンは印象的だ。
Threads_TV.png

なお、元映像としてYouTubeにあがっていたものを使った。

また、訳がおかしいところがあるかもしれない。そのうち見直して、修正するつもり。

posted by Kumicit at 2010/05/13 01:32 | Comment(3) | TrackBack(0) | Others | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
これはすごいですね。これからの活躍にも期待します。
Posted by 名も無き忘却からの帰還者 at 2011/02/14 23:40
偶然見かけました
核対策抜きでも結構役に立つ部分がありますね
Posted by 名も無き忘却からの帰還者 at 2011/03/27 03:46
ブリッグズ『風が吹くとき』を読み返していて、「原典」を読みたかったので探していたら、ここにたどりつきました。
ちなみにE.P.Tompson「抗議して生き残れ」(Protest and Survive) の邦訳は『世界の反核理論』(丸山幹正訳、勁草書房1983年、品切れ) に収録されているようです。
Posted by 名も無き忘却からの帰還者 at 2011/05/21 00:51
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