2010/06/19

インドのニセ医者たち Again

インドには公式医療として、通常医療以外に、ホメオパシー医とAyurvedic医/Unani医(インドの伝統医療)が存在している。それはそれで問題なのだが、インドでそれ以上に問題なのが、そのいずれにも属さず、無資格で医療行為を行っている者たちがいること。

で、このたびインド警察は、Tamil Nadu地域のニセ医者たちを一掃する。
Following up on a High Court order issued earlier this year, the Tamil Nadu police, on Thursday night, launched a State-wide crackdown on those practising allopathy without a formal degree in medicine. Over 170 persons were arrested.

The court, in its order, had instructed the Indian Medical Association to furnish the names of persons practising medicine without a valid licence. The association had provided a list of 2,000 such persons throughout Tamil Nadu on June 2 to the Health department, the State DGP and the ADGP and the Chennai City Police Commissioner.

今年初めに高等裁判所が出した命令にしたがい、Tamil Nadu警察は、木曜夜(2010/06/11)に、公式医療資格を持たないで通常医療を行っている者たちの取り締まりを開始した。

裁判所は命令の中で、インド医療協会に対して、有効な免許を持たないで医療行為を行っている者たちの名前を提出するように指示していた。協会は6月2日に、保健省と州警察長官・次官およびChennai市警察長官に、Tamil Nadu全体で2000名のリストを提出した。

[Over 170 quacks in State arrested (2010/06/12) on The Hindu]


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このニセ医者たちが存在する背景には、最寄りの医者に患者を連れていくことが容易でないという田舎の現状がある。とりあえず一掃できても、それで医療の問題が終わるわけではない。

==>インドのニセ医者たち (2009/08/22)


この状況は隣国パキスタンでも同様らしい。
Quacks and incompetent doctors regularly claim lives in Pakistan. On Thursday a five-day-old baby who was suffering from fever died in Gujranwala shortly after being administered an injection at a ‘clinic’ run by a man with no medical qualifications. Also in Gujranwala on the night between Wednesday and Thursday, a woman died during delivery at the pseudo-clinic of a fake lady doctor. .. These are not incidents limited in time and space: they occur routinely and across the country, and it is not quacks alone that pose a threat to public health.

According to the Pakistan Medical Association, over 600,000 quacks operate across the country and nearly 200,000 in Sindh alone

ニセ医師や無能医師たちが、定期的にパキスタンの人々の生命を奪っている。木曜日(2010/06/17)には、Gujranwalaで、熱を出した生後5日の赤ちゃんが、医療資格を持たない男が営業している「クリニック」で、注射されたすぐあとに死亡した。同じくGujranwalaで水曜から木曜にかけての夜に、ニセ婦人科医の疑似クリニックで女性が分娩中に死亡した。これはこのとき、この場所で起きた事故ではない。このような事故はパキスタン全土で恒常的に起きている。そして、ニセ医師だけが公共医療への脅威ではない。

パキスタン医師会によれば、パキスタン全体で60万人以上、Sindh州だけで約20万人のニセ医者たちが開業している。

[Doctors of death (2010/06/19) on Dawn Editorial ]


このような世界だと、ホメオパシーも資格や業界団体の存在するだけ、ニセ医師よりはましという悲しい状況に。


posted by Kumicit at 2010/06/19 18:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | Quackery | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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