2010/09/05

何も証明しないProving

効果を謳えば、医薬品扱いなりに、効果と安全性を証明しなければならない。だから、ホメオパシーレメディ販売業者は絶対に効果があると言わない。
HeliosArnica.png
Please note that any reference to a disease name does not indicate a treatment for this disease.
Helios remedies are without therapeutic indications.
いかなる病名への言及も、その病気に対する治療を意味しない。Heliosのレメディは治療効果はない。
英国ホメオパシーレメディ大手小売業Heliosmのサイトには、病名・症状名すら存在しない。さらにダメ押しのように、治療効果がないと注記する。

一方、書籍やポータルサイトの形で、万能猫耳ほめおぱちぃが喧伝される。特にインド系サイトには、病名が大量に並べてあったり、レメディ選択ツールがあったりする。
[Homeopathy Remedies, Treatment
Homeopathic Cure & Disease Prognosis
on hpathy.com]

膿瘍
妊娠中絶/流産
ニキビ
末端肥大症
急性腎不全
アジソン病
アデノイド
ADHD
子宮痙攣
無乳症
アルコール依存症
脱毛
無月経
貧血
狭心症
強直性脊椎炎
神経性食欲不振
炭疽菌
卒中
虫垂炎
動脈硬化
関節炎
喘息
自閉症
背中の痛み
背中の損傷
低血圧
興奮
骨の疾患
良性前立腺肥大
脳の疾患
胸部疾患
気管支炎
過食症
カンジダ症
皮下組織の化膿性炎症
水痘
チクングンヤ熱
霜焼け
コレラ
舞踏病/不随意運動
慢性疲労症候群
慢性腎臓病
慢性腎不全
疝痛/胃
腹部の痛み
インフルエンザ
風邪
便秘
魚の目

クループ
衰弱/疲労
精神錯乱
糖尿病
下痢
ジフテリア
水種
下痢
生理痛
耳の疾患
摂食障害
アトピー性皮膚炎
アレルギー性皮膚炎
癲癇
鼻血
丹毒
眼の疾患
肝斑
慢性疲労症候群
疲労
発熱
五十肩
ガングリオン嚢胞
壊疽
胃愛情
性器ヘルペス
生殖器疣贅
糸球体腎炎
ゴイトレ
淋病
新型インフルエンザ
出血
脱毛
アレルギー性鼻炎
頭痛
心臓疾患
発熱痙攣
疲労困憊
痔核
単純ヘルペス
性器ヘルペス
帯状疱疹
水頭症
睾丸瘤
高血圧
甲状腺機能高進症
低血圧
低体温
凍傷
甲状腺機能低下症
ヒステリー
勃起不全/勃起障害
インフルエンザ
不眠症
間欠熱
間擦疹
若年性関節リウマチ
ケロイド
腎臓疾患
腎石
喉頭疾患
白斑
扁平苔癬
肝疾患
運動失調
消耗症
麻疹
肝斑
髄膜炎
閉経
月経痛
精神疾患
伝染性軟属腫
気分障害
鬱病
双極性障害
悪阻
口の疾患
多発性硬化症
流行性耳下腺炎
重症筋無力症
ネフローゼ症候群
神経痛
神経炎
肥満
強迫性障害
精巣炎
卵巣疾患
膵臓疾患
麻痺
パーキンソン病
消化性潰瘍
腹膜炎
足底筋幕炎
胸膜炎
胸膜痛
肺炎
多発性嚢胞腎
脊椎カリエス
月経前症候群
前立腺疾患
乾癬
唾液過多
腎臓結石
リウマチ熱
関節リウマチ
リウマチ
流涎
重症急性呼吸器症候群
疥癬
猩紅熱
統合失調症
坐骨神経痛
瘰癧
海病気
皮脂嚢胞
敗血症
帯状疱疹
シェーグレン症候群
皮膚病
天然痘
喉の痛み
脊髄愛情
脾臓疾患
日射病
手術ショック
ブタインフルエンザ
滑膜炎
梅毒
歯の疾患
破傷風
扁桃腺
腫瘍/癌
腸チフス
尿の疾患
尿路感染症
蕁麻疹
眩暈
白斑
嘔吐

虚弱
百日咳
黄熱病
通常の医薬品として主張できる効果は何一つないが、いかなる重病にも効果があると考えているホメオパシー業界という実態が、こんな形で示されている。

医薬品として効果が証明できないのに、効果が存在すると考える理由は、ホメオパシーレメディの"効果証明"方法であるProvingにある。Provingはホメオパシーの理論が正しいことを前提に適用対象をさがすというものであって、実際の治療効果を確認するものではない。
A proving is the testing of a substance to find out which symptoms the substance is capable of producing and hence curing. They are conducted on volunteers in a reasonable state of health (provers) who generally have no knowledge of what substance it is they are taking. Doses are repeated until provers start to experience symptoms of a change in state. The provers record everything they experience, whether physical, emotional, mental, or even spiritual, as long as the change in state persists. At the end of the proving all the records are collated and compared to find the physical symptoms, states of mind, feelings and experiences that the provers have had in common and which can reasonably be attributed to the emerging signature resonance of the substance

Provingとは、ある物質によって起きる症状すなわち治癒できる症状を見つけるための、試験である。何の物質を服用しているか知らされていない、合理的に健康な状態のボランティアな被験者(prover)に対して、試験は行われる。Proverたちが何らかの状態が変化する症状を経験するまで試験は続けられる。Proverたちは身体・感情・精神・スピリチュアルなどあるゆる経験を記録に残す。Proving終了時点で、これらの記録は照合され、身体症状・精神状態・フィーリング・経験など、Proverたちの間で共通し、物質との共鳴の徴候の現れだと合理的に考えられるものを見つける。

[What is a proving? on New York School of Homeopathy]
被験者(Prover)たちに出た症状に共通なものが、その物質を希釈して(1分子も残らない水にして)得られたレメディが治療可能な症状だという。Provingはその症状に対してレメディを使って効果を確認することではない

治療効果が確認されないので法的に医薬品にはなりえない。一方、Hahnemannの"ホメオパシー理論"を信じる者たちにとっては効果があるとことになる。

もっとも、その理論自体があやしい。ウィルスどころか病原体としての細菌すら知られていない時代の、ホメオパシー始祖Samuel Hahnemannは。「マラリア原虫を殺すキニーネ」と「天然痘に対する抗体をつくる種痘」をともに、「ホメオパシー」だと考えていた。

==>Samuel Hahnemannは病原体としての細菌を知らない時代の人 (2010/08/31)

また、ホメオパシーを思いつくきっかけとなったキニーネ過剰摂取も、実は通常の摂取量相当だったかもしれないという疑いがある。

ホメオパシーの希釈の法則はそもそも間違いだったかも (2010/08/29)


なお、Provingでは原物質や、そのアルコール等による抽出物を服用するのではなく、LM30(thirtieth potency)まで薄めた(つまり、ただの水あるいは砂糖玉)ものを使う。
... on an empty stomach, daily from four to six very small globules of the thirtieth potency of such a substance, moistened with a little water or dissolved in more or less water and thoroughly mixed, and let him continue this for several days.

[§ 128 Sixth Edition, Samuel Hahnemann: "Organon"M]
もちろん、特有の症状なんか出るわけもない。


タグ:Quackery
posted by Kumicit at 2010/09/05 17:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | Quackery | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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