2010/09/07

ホメオパシーが種痘を敵視し始めた頃...

おそらく1870年頃までは種痘はホメオパスたちにとってホメオパしいものだった。しかし、1894年頃にはホメオパスといえばワクチンに反対する存在だと思われるようになっていた。

==>いつのまにか種痘を敵視するようになっていたホメオパシー (2010/09/06)

この頃、ホメオパスたちは、ホメオパシーバージョンのワクチンとでも言うべきノソードを使い始めた。これは病変組織を希釈して、ただの水やら砂糖玉やらにしてしまったもの。
In 1874, Swan, a New York homœopath, triturated, with sugar of milk, the sputum of a tuberculous patient, and called this substance Tuberculinum.

1874年に、ニューヨークのホメオパスSwanは、結核患者の痰を牛乳砂糖乳糖に入れて粉末にした。そしてこの物質をTuberculinumと呼んだ。

Some years later Burnett (a homœopathic physician of London) prepared his Bacillinum, by triturating in alcohol a portion of lung taken from a typical tuberculous patient in a manner so as to include the walls of a tuberculous cavity with their adjacent tissues, in a word, the bacilli, debris, ptomaines and tubercles of all kinds.

In his book, "The new cure of consumption by its own virus," 2nd edition, 1892, Burnett made the following recommendations :

数年後、ロンドンのホメオパスBurnettは、結核性空洞の壁と隣接する組織(菌・破片・プロマイン・突起などと呼ばれる)を含むように採取した、典型的な結核患者の肺組織をアルコール中で粉末にして自らのBacilliumを準備した。

彼の本「ウィルス自体を使った新たな治療法」の第2版(1892年)で、Burnettは以下の提言を行った。

1st. The virus must be administered by mouth, in what the homœopaths call high potencies.
The lower dilutions are inadmissible.

"I have never used it below the thirtieth centesimal strength," says the author, "and when I fear starting up constitutional troubles, I never go below the 100th centesimal dilution."

ウィルスは口から、ホメオパスの言うハイポテンシーで投与する。低い希釈は認められない。「13C以下を使ったことはない。体質的問題が起きる恐れがある時は、100C以下の希釈は使わない」

[Nosodes. By Henry Clay Allen ]
医師免許・医師登録などの法規制を受けずに使える、ただの水であるノソードは、医師ではないホメオパスたちには都合のよい商品である。そして、今でも、インフルエンザワクチンを薄めて水にしたInfluenzinumが、ホメオパシーレメディとして売られている。

==>HELIOS HOMPEOPATHY -- Influenzinum

もちろん、効果・効能はうたってないけどね。


タグ:Quackery
posted by Kumicit at 2010/09/07 07:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | Quackery | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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