2011/01/13

代替補完医療は、みんな同じことを言う

日本の代替補完医療はどれもこれも「自然治癒力を高める」と主張する。

==>自然治癒力を高める○○ (2010/12/30)

英語圏でも同様で、「治療手段」は違って、多くの補完代替医療は、同じような生気論的な主張をする。
Science assumes that in order to develop a coherent body of knowledge, it is necessary to assume that supernatural powers do not exist or, if they do exist, they do not interfere. If such interference were possible, then all attempts at controlled experimentation would be either impossible or pointless.

Many "alternative" approaches are rooted in vitalism, the concept that bodily functions are due to a vital principle or "life force" distinct from the physical forces explainable by the laws of physics and chemistry and detectable by scientific instrumentation. Practitioners whose methods are based on vitalistic philosophy maintain that diseases should be treated by "stimulating the body's ability to heal itself" rather than by "treating symptoms." Homeopaths, for example, claim that illness is due to a disturbance of the body's "vital force," which they can correct with special remedies, while many acupuncturists claim that disease is due to imbalance in the flow of "life energy" (chi or Qi), which they can balance by twirling needles in the skin. Many chiropractors claim to assist the body's "Innate Intelligence" by adjusting the patient's spine. Naturopaths speak of "Vis Medicatrix Naturae." Ayurvedic physicians refer to "prana." And so on. The "energies" postulated by vitalists cannot be measured by scientific methods.

Although vitalists often pretend to be scientific, they really reject the scientific method with its basic assumptions of material reality, mechanisms of cause and effect, and testability of hypotheses. They regard personal experience, subjective judgment, and emotional satisfaction as preferable to objectivity and hard evidence.

科学は、首尾一貫した知識の総体を作り上げるために、超自然の力は存在しないか、存在しても介入してこないと仮定する。そのような介入が可能であれば、対照実験は不可能になるか、無意味になる。

多くの"代替"アプローチは「物理法則や化学によって説明可能で、科学的装置で検出可能な物理的力と別の、生気論原理あるいは生命力によって身体機能が働く」という生気論に根差している。生気論的哲学を基礎とする方法をとる治療師たちは「症状を治療するのではなく、身体の治癒能力を刺激することで病気は治癒できるはずだ」と主張する。たとえば、ホメオパスは「病気は身体のバイタルフォースの乱れによって起きる。その乱れは特別なレメディによって修正可能である」と主張する。一方、鍼治療師たちは「病気は生命エネルギー(気)の流れのバランスが崩れることによって起きる。皮膚に鍼を刺すことでバランスを取り戻せる」と主張する。多くのカイロプラクターは「患者の背骨を調整することで、身体固有のインテリジェンスを助ける」と主張する。ナチュロパスたちは自然治癒力について語る。アーユルヴェーダ治療師はプラナについて語る。生気論者が存在すると主張するエネルギーは科学的方法では計測できない。

生気論者たちは科学を装うが、実際には物的存在の基本的仮定や因果関係のメカニズムや仮説の検証可能性などで、科学的方法を拒否する。彼らは、個人的体験や主観的判断や感情的満足を、客観性やハードな証拠よりも選好する。

[Stephen Barrett, M.D.: "Be Wary of "Alternative" Health Methods" (2010/12/27)]
みんな同じになる理由として考えられることは...

  • 代替補完医療は商売として成り立つ必要があるので、受ける言葉・受ける主張をする。「自然治癒力を高める」が受けるのなら、みんな使う
  • 代替補完医療は、治療効果を証明できていない(できてたら、それは医療と呼ばれる)。したがって、法規制を回避できて、なおかつ「治療効果があるかのように思える」主張が必要。それにはオリジナリティは不要なので、法規制回避の実績ある言葉をみんな使う
  • 別の道を選択して、受けなかったり、犯罪者になった場合は淘汰される

それがたまたま「自然治癒力を高める・免疫力を刺激する・自然・安全」だったりしているだけ。

それが「ラジウム」だった時代もある。その時代には、ホメオパシーもラジウムレメディを使っていた。

そして今はホメオパシーも「自然治癒力を高める。」 いずれ流行が変われば、ホメオパシーの主張も変わるだろう。


posted by Kumicit at 2011/01/13 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | Quackery | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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