2011/01/19

米国人の生活への宗教の影響についての世論調査(2010)

Gallupが53年にわたって実施している米国人の"宗教の影響"についての世論調査の結果が、昨年も年末に発表された(進化論についての世論調査よりも歴史が長い)。

==>Frank Newport: "Near-Record High See Religion Losing Influence in America -- Current 70% nears all-time high of 75% recorded in 1970 (2010/12/29) on Gallup (via RichardDawkins.net

まずは、宗教の影響について、どう考えているかから:
米国人の生活への宗教の影響は全体として増加していると思いますか?
(影響が大きくなっている・影響が小さくなっている・変わらず)
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1970年と1995年頃に「影響が小さくなっている」が多数になり、今回が3回目のピークとなっている。ただし、これは回答者自身の宗教観ではなく、世の中をどう見ているか。

実際、回答者自身については、違った傾向が見えている。
あなた自身の生活で宗教はどれくらい重要ですか?
(とても重要・重要・あまり重要でない)
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1965〜1978年に影響が減少しており、これは世の中の傾向と同じ。しかし、その後は回答者自身には大きな変動はないのに、1995年頃の回答者は世の中は宗教の影響が減少していると見ていた。この乖離の原因についてGallupは想定される理由等を挙げてはいない。

1987年には「創造科学は宗教であり、理科の授業で教えることは政教分離原則違反」と判決したEdwards v. Aguillard裁判が、2005年意は「インテリジェントデザインは宗教であり、理科の授業で教えることは政教分離原則違反」と判決したKitzmiller v. Dover裁判があったり、同時期にオゾン層問題や地球温暖化問題があり、福音主義キリスト教徒たちにとって、宗教退潮と思えるイベントがあった。ただ、それがこの世論調査に影響しているかどうかはまったく不明。

いずれにせよ、1970年代末からは、米国人の生活への宗教の影響はほとんど変わっていないことだけは言えそう(その期間では、米国人の進化論についての考え方も、同様に変化していない)。

なお、世論調査の方法は以下のとおり:
Results for the 2010 Gallup poll aggregate are based on telephone interviews conducted May 3-6 and Dec. 10-12, 2010, with a random sample of 2,048 adults, aged 18 and older, living in all 50 U.S. states and the District of Columbia, selected using random-digit-dial sampling.

For results based on the total sample of national adults, one can say with 95% confidence that the maximum margin of sampling error is ±3 percentage points.



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posted by Kumicit at 2011/01/19 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | News | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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