2011/05/01

放射線強度&東日本大震災関連地震 (2011/04/30まで)

福島の放射線測定値(単位:μSV/h)の時系列飯館村と葛尾村を追加。飯館村は観測機器の変更が2回あり、値のジャンプが2回ある。


4月19日14:00〜20日10:00に飯館村の測定値が一時的に減少しているのは雪による飛散抑制の影響とみられる。AMeDAS観測値を見ると...

時 降水量(mm) 気温(℃)
10 0.0 4.1
11 1.0 3.4
12 2.0 2.9
13 2.5 3.2
14 3.0 1.8
15 4.0 1.3
16 4.0 0.8
17 3.0 0.5
18 3.5 0.3
19 1.0 0.2
20 1.0 0.1
21 0.5 0.1
22 0.5 0.1
23 0.5 0.1
24 0.0 0.1
1 0.0 0.2
2 0.0 0.1
3 0.0 -0.3
4 0.0 -1.0
5 0.0 -0.2
6 0.0 0.6
7 0.0 0.9
8 0.0 1.4
9 0.0 2.0
10 0.0 3.5
11 0.0 4.7

さらに、4月21日以降、飯館村だけが測定値が減少している。そこで、4月1日0:00を1.0とする相対値を福島・郡山A・白河・いわき・南相馬・飯館村についてプロットした。さらに、葛尾村は4月18日まで飯館村と同一変動パターンをたどってきたと仮定してプロットした。
RelativeHistF-0430.png
"いわき"の挙動が異なるのは、福島・郡山A・白河・南相馬・飯館村・葛尾村が3月15日の放出による汚染であるのに対して、"いわき"は3月21日の放出(南に向かって流れている)による汚染であるため。白河(中通りの一番南)は3月15日の放出によるものだが、絶対値が小さいため、比較してよいか定かではない。

で、残る福島・郡山A・葛尾村・南相馬は良く似た挙動を示しているが、飯館村だけが異なる傾向にあり、ひとりだけ減少している。そもそも現状は、ヨウ素はほぼいなくなって、半減期の長いセシウムが卓越していると考えられ、放射線値が目立って減少することは期待できない。

飯館村・福島・葛尾村と同じく、福島第一原発の西北西もしくは北西に位置する、川俣村の観測値にも、飯館村のような減少は見られない。

したがって、4月21日以降の飯館村の測定値は、測定条件の変化あるいは測定機器の問題などにより、連続性が失われている可能性があると思われる。




つづいて、気象庁の(地震情報(各地の震度に関する情報))の速報値ベースで、マグニチュード1ごとにカウント。関連の有無が判断できないため東北・関東をカウントし、新潟・長野方面や新島・神津島近海・天草灘などを除外した。


日ごとの回数をプロット。また掲載分についてエネルギーとして集計したものもプロット。プロット開始を3月9日から。ただし、地震情報(各地の震度に関する情報)は全地震を収録しているわけではない(マグニチュードは大きくても震度0だったら載らない)。また、3月20日〜4月11日9:00と、4月13日〜4月27日9:00の間は、気象庁が余震とみなした地震のうち、最大震度2以下は省略されている。このため、4/27以降急増しているように見えているが、それは見せかけである。

連続性を考えて、震度2以下の地震を一律削除してプロット:

posted by Kumicit at 2011/05/01 00:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | Earthquake | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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