- 3月12日の1号機の水素爆発を東電公開データで見る(2011/06/06)
1号機の水素爆発の7分前に大きな放出が福島第一原発MP4で捕捉されているが、水素爆発による放出は捕捉されていない。一方、ベント作業開始前に浪江町でプリュームが観測されている。 - 3月14日の3号機デトネーションを東電公開データで見る (2011/06/08)
ベントで放出された放射性物質にまぎれていて、3号機デトネーションで放出された放射性物質はほとんど捕捉されていない - 3月15日の東北道〜常磐道 を原子力保安院公開データ見る(2011/06/19)
郡山〜本宮〜二本松あたりでプリュームが観測されている。 - 3月13日の福島第一原発から北西方向 (2011/06/24) [Googl Map表示版]
まだ3号機はデトネーションを起こしていないのだが、既に北西方向に向かって汚染が広がり始めているのが観測されている。
今回は福島県による3月15日午後の福島市〜川俣町および福島市〜二本松市東部〜川俣・田村・船引の往復路。
位置を特定できた観測を地図上に表示すると...
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まず、2011/03/15 13:17〜15:22に福島市から南東の川俣町高屋敷を往復した観測。福島市から南東へ進むと次第に線量が大きくなっている。それとともに、復路は往路よりも値が大きくなっている、

迫りくる放射性物質を見事の捕捉している。
そして、この観測車両が福島にもどってきた15:22頃から1時間後あたりから、福島市の観測点で線量が20μSv/hへと上昇。

観測者量に追いついた放射性物質の流れが福島市内で観測されている。
一方、2011/03/15 14:33〜18:34にかけて福島市から、川俣・二本松東部・田村・船引を往復した観測では、二本松市東部に線量の高い領域を観測している。その値は往路よりも復路で減少している。おそらくプリュームが通過した後なのだろう。

これらを合わせてみると、北西方向に流れた放射性物質が福島市中心部へ流れ込みそうなに見える線量分布を、うまく捕捉できている。即座に、川俣町・福島市に警報を出しことを決断できる程度の良いデータだ。