[CFI and CSI Petition FDA to Take Action on Homeopathic Drugs (2011/08/30) on Center for Inquiry]フランス第2位の市販薬品会社でり、世界最大のホメオパシー薬品会社Boironの米国サイトにはOscillococcinumの有効成分について次のように記載されている:
CFI(Center for Inquiry)とCSI(The Committee for Skeptical Inquiry)はFDA(アメリカ食品医薬品局)に対して、ホメオパシー薬品の市販のさまざまな側面に対処するために代理店に要求すべき点について、3つの請願書を提出した。
ホメオパシ―業界全体を対象とした請願書では、CFIとCSIはFDAに、すべての市販ホメオパシー薬品に対して、非ホメオパシー薬品と同じ有効性規準を満たすことを義務付けるルールづくりの開始を求める。FDAはホメオパシー薬品に対して有効性の検証を求める権限を持っているが、いまのところ行使されていない。
ホメオパシ―製品に手出ししていないことが正当かどうかは明確ではない。しかし、FDAが多くの責任を負っており、ホメオパシー製品の利用が稀であるならば、フリーパスにしていることは理解できる。しかし、もはやそれは正しくない。ホメオパシー薬品は、比較的小さな規模で販売されてたが、その売上高は過去20年間に急増した。 2009年に、米国のホメオパシー薬品の売上高は8.7億ドルに達した。
ホメオパシーレメディは現代医療の出現前の1700年代終わりに開発された。病気の症状を起こすと信じられている物質を、受け入れられた化学法則にしたがえば、原物質が一分子も残らなくなるまで希釈することで、ホメオパシー薬品は作られる。しかし、ホメオパスたちは、科学的に不可解なプロセスの効力で、薬品が治療的効果を持つのだと主張している。基本的にはホメオパシーは科学のふりをしている呪術である。
ホメオパシー薬品の利用は、実質的には砂糖錠もしくは同等物を摂取であり、このことは疑いようもなくFDAの非介入の方針に影響を与えている。何の効果もないので、これらの薬品は"安全"だと特徴づけるかもしれない。しかし、FDAには、市販されている薬品すべてに対して安全性と有効性の証明を義務付けることで、米国人の健康を守る義務がある。病気になった米国人にh治療が必要であり、効果のない薬品は有害な薬品である。
さらに、CFIとCSI請願はFDAに対して、ホメオパシー薬品に対して、その有効性が示されるまでは、そのことを示す警告ラベルの貼付を求める。間違いなく、ほとんどの消費者はFDAがホメオパシー薬品に本当の薬品と同じように法規制をしていると思っている。しかし、残念ながら、そうではない。
別の請願書では、CFIとCSIは特に、ホメオパシー薬品業界の巨大企業Boironを標的としている。これらの請願書はFDAに対して、インフルエンザ治療薬だと称するOscillococcinumの販売に関する警告書簡をBoironに送ることを求めている。ひとつの請願書はBoironのOscillococcinumのパッケージに一覧で、アヒルの肝臓と心臓をラテン語でのみ書いている点に苦情を申し立てている。CFI/CSIの事務長であるRonald A. Lindsayは「Boironがスネークオイルを売りたいのなら、少なくともラベルを英語で書くくらいはできる」と述べている。
もうBoironを標的とする、ひとつの請願書では、BoironのOscillococcinumのウェブ宣伝がFDAの承認を受けているかのような誤解を招くものでることに、苦情を申し立てている。
[Oscillococcinum (Boiron USA)]
Active Ingredient(有効成分)
Anas barbariae hepatis et cordis extractum 200CK HPUS
アヒルの肝臓と心臓の抽出物 200CK HPUS
"duck liver and heart"ではなく、"Anas barbariae hepatis et cordis"と書くことで、それらしく見せている。Boironの商売はパッケージも有効成分も、普通の薬品のふりをすることで勘違いを誘うものになっている。