[Cook, J., Lewandowsky, S. (2011), The Debunking Handbook. St. Lucia, Australia: University of Queensland. November 5. ISBN 978-0-646-56812-6.]
Anatomy of an effective debunking
効果的なデバンキング法
Bringing all the different threads together, an effective debunking requires:
- Core facts−a refutation should emphasise the facts, not the myth. Present only key facts to avoid an Overkill Backfire Effect;
- Explicit warnings−before any mention of a myth, text or visual cues should warn that the upcoming information is false;
- Alternative explanation−any gaps left by the debunking need to be filled. This may be achieved by providing an alternative causal explanation for why the myth is wrong and, optionally, why the misinformers promoted the myth in the first place;
- Graphics – core facts should be displayed graphically if possible.
以上をすべて合わせると、効果的デバンキングの要件は次の通り:
- コアな事実:反論は事実を強調すべきで、誤情報を強調すべきでない。
- 直接な警告:誤情報に言及る前に、文字もしくはビジュアルで、次に各情報が間違っていることを注意喚起すべきである。
- 代わりとなる説明:デバンキングによってできた隙間を埋める必要がある。誤情報が間違っている理由についての、代わりとなる原因の説明や、さらには、そもそも誤情報の宣伝者が何故に宣伝しているのかを提示することで達成できる。
- 図:コアな事実は可能ならグラフィカルに提示すべきである。
The following example debunks the myth that there is no scientific consensus about man-made global warming, because 31,000 scientists signed a petition stating there is no evidence that human activity can disrupt climate
以下の例では誤情報「31,000人の科学者が人間の活動が気象に影響した証拠がないという嘆願書に署名しているので、人間活動に起因する地球温暖化には科学的コンセンサスはない」をデバンクする。
気候科学者100人のうち97人が、人間の活動が地球温暖化を起こしていることに同意している
複数の独立した調査で、気候変動について査読付き論文を頻繁に発表している気候科学者の97%が、人間の活動が地球温暖化を起こしていることに同意している。この圧倒的コンセンサスの上に、全世界のNational Academies of Scienceは、IPCCが表明した、人間の活動が地球温暖化を起こしているというコンセンサスを得た見方を支持している。伝えるべきコアな事実を表題に 詳細を加えて最初の段落でコアな事実を補強する しかい、科学的コンセンサスを否定する運動が、常に、コンセンサスがあるという事実に疑問を投げかけようとしてきた。そのための一つのテクニックが、ニセの専門家である。すなわち、科学の特定分野について、ほとんど知らないか、まったく知らない科学者の意見を引用することである。直接の警告で、次の情報が誤情報であること、およびその誤情報の特徴を読者に知らせる。 たとば、OISM署名プロジェクトは、地球温暖化についての科学的コンセンサスについて31,000人の科学者が同意していないと主張している。誤情報 しかし、署名プロジェクトに載っている科学者の約99.9%は気候科学者ではない。署名は科学の学士以上なら誰でも署名できて、医学博士や機械工学者やコンピュータサイエンティストなどが署名している。このデバンキングによって作られる隙間は「なぜ31,000人の科学者が異議を唱えているのに、97%のコンセンサスが存在する理由」である。この隙間は、署名プロジェクトに署名した科学者のほとんどが気候科学者ではないことを説明することで、埋められる。署名プロジェクトの誤解を招く方法は図で示して、強調される。
おしまい。
デバンキングハンドブック:
- (1) デバンクについての誤情報をデバンクする (2011/12/02)
- (2) 身近になるバックファイアー効果 (2011/12/03)
- (3) オーバーキルバックファイアー効果 (2011/12/03)
- (4) 世界観バックファイアー効果 (2011/12/04)
- (5) 代わりになる説明で隙間を埋める (2011/12/04)
- (6) 効果的なデバンキング法 (2011/12/05)