2012/06/26

「聖書は真の科学と矛盾しないので、進化論は真の科学ではない」というキリスト教学校用教科書

米国ではキリスト教系学校では教える内容について、制約がない。そこで、こんな教科書があったりする。
William Pinkston, et. al.:Life Science Teacher's Edition (2nd ed.)
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神の言葉と真の科学は矛盾することはない。これは、よく見てみないと、真実ではないように聞こえるかもしれない。真の科学は物理世界についての人間の正確な観察である。聖書は、世界を創造した神からの、無謬のメッセージである。人間の観察が正確であれば、それは神が聖書で明らかにしたことと矛盾しない。

観察に基づかなず、それを科学と呼ぶ、言説を作ることから、問題が起きる。これらの言説は人間が真実だと考えるか、真実だと思いたいものであることが多い。そのような言説は、神と言葉と矛盾するかもしれない。科学は人間が観測可能なものに限られるので、人間が真実だと考え、真実だと感じ、真実だと望むものは科学ではない。

たとえば、多くの人々は微小な単純な生命が、大きな複雑な生物に進化したと信じたがる。誰も、そのようなものを観察したことがない。観察されていないのだから、生物進化は真の科学の一部とはならない。真の科学(物理世界についての人間の正確な観察)に基づくと、進化が起きたことを我々は科学的に証明できない。しかし、聖書は我々に神が直接すべてと創造したと告げている(ヨハネによる福音書1章3節)。聖書は進化論と矛盾する。聖書は真の科学と矛盾しないので、進化論は真の科学ではない。
「聖書は真の科学と矛盾しないので、進化論は真の科学ではない」という、反進化論州法案に書けないようなことも載っている教科書。これで生徒に教えることができる。
タグ:創造論
posted by Kumicit at 2012/06/26 07:43 | Comment(2) | TrackBack(0) | Creationism | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Posted by telson at 2012/07/01 17:05
http://www.jariiivanainen.net はフィンランドのサイト。フィンランド語・スペイン語・英語のページがある。

Institute for Creation Research, Answers in Genesis, Creation Ministries International, Discovery Institute, Reasons to Believe, GodAndScience.Orgなどと比べると、コンテンツは微小量。特に独創的なものも見られない。
Posted by Kumicit 管理者コメント at 2012/07/01 21:22
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