2012/07/28

PJM管轄下の電力価格をちょっと見てみる

PJMはペンシルバニア州、ニュージャージー州、メリーランド州を管轄する系統運用機関である。歴史としては、1997年に電力小売自由化の試験運用開始し、1998年に系統運用機関・卸電力取引所・容量市場の運用開始、1999年に小売完全自由化、2000年にアンシラリーサービス市場の運用開始している。米国における電力自由化で最も成功した例であり、予備力も十分に確保されている。2003年の北米大停電では、8%の領域を切り捨てて、残り92%の領域を守りきっている。

カリフォルニアの自由化大失敗や、需給逼迫状態に陥っているテキサスなどと異なり、順調に運用されているPJMだが、消費者価格は全米平均より高め推移。
PJMresidential.png
PJMall.png
[Source: United States Energy Information Administration *Year to Date]
もともと自由化前から高めで、自由化後も高めという、あまり冴えていない結果である。

なお、別に火力依存で高めになっているというわけでもなさそうで、原子炉も34基ある。
posted by Kumicit at 2012/07/28 11:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | Others | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がない ブログに表示されております。