2006/11/29

Dembskiによる"インテリジェンス"の定義

インテリジェントデザイン"理論"とは、インテリジェンスが生物をデザインしたと、"God of the gaps"以外の根拠なく主張するもの。で、その"インテリジェンス"って何だっけ...というとちゃんと定義あまり見当たらない。インテリジェントデザインの本山たるDiscovery Instituteをさがしまわっても定義らしい記述は見当たらない。

結局、あちこち見て、みつかったインテリジェンスの定義らしき記述は、インテリジェントデザイン理論家Dr. William A Dembskiによるもので:
Thus strictly speaking intelligence refers to the capacity to choose or select. Yet unlike natural selection, which operates without goals or purposes, ordinarily when we think of an intelligence as choosing or selecting, it is with a goal or purpose in mind. We could therefore define intelligence as the capacity for rational or purposive or deliberate or premeditated choice.

厳密に言えば、インテリジェンスは選択する能力を意味する。ただし、目的やゴールのない自然選択と違って、通常は選択としてのインテリジェンスを考えるとき、目的あるいはゴールがあることを念頭においている。従って、我々はインテリジェンスを、合理的、あるいは目的を持った、あるいは慎重な、あるいは計画的な選択能力と定義できる。

http://www.designinference.com/documents/2001.03.ID_as_nat_theol.htm

"目的"とか"ゴール"とかは自然法則で機械仕掛けの宇宙を記述する科学の取り扱い対象外なものなので、この定義は科学の外側でしか使えない。選択された結果だけでは、インテリジェンスによるものか否かは、科学な手段ではわからない。

それでは科学的にあってもなくても同じなので、オッカムの剃刀で"インテリジェンス"によるデザインという概念は科学の外側に放り出されてしまう。

他には見当たらなくて、せいぜいこんなもの:
Within intelligent design, intelligence is a primitive notion much as force or energy are primitive notions within physics.
物理学において力やエネルギーが基本概念であるように、インテリジェントデザインにおいてインテリジェンスは基本概念である。
http://www.designinference.com/documents/2001.03.ID_as_nat_theol.htm


intelligence is well known to produce irreducibly complex systems. intelligence is thus known to be causally adequate to bring about irreducible complexity.
インテリジェンスが還元不可能に複雑なシステムを創ることが広く知られている。インテリジェンスは従って、還元不可能な複雑さについて因果律的に適切な原因として広く知られる
http://www.designinference.com/documents/2002.12.Unfettered_Resp_to_Orr.htm


Intelligence is known to have the causal power to produce such structures [flagellum].
インテリジェンスはそのような構造を創る原因力を持つことが知られている。
http://www.designinference.com/documents/04.02.AMNH_debate.htm


According to Douglas Robertson (1999), the defining feature of intelligence is its ability to create information.
ダグラス ロバートソンによれば、インテリジェンスを定める特徴は情報を創る能力である。
http://www.designinference.com/documents/2006.05.conservation_of_information.pdf

要するに細菌の鞭毛をデザインする能力のことらしい。これはインテリジェントデザイン的には、良い定義だ。具体的に何もしなくても、定義上、鞭毛をデザインしたのはインテリジェンスだということになるから。

タグ:id理論 Dembski
posted by Kumicit at 2006/11/29 02:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | Dembski | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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