2006/12/08

ONIONニュース: カンザス反"進化"法

ジョークニュースサイトONION NEWSの2006年11月28日付けのウソ記事「Kansas Outlaws Practice Of Evolution」が、そこそこ面白いで全訳を...
カンザス州は進化を非合法化
2006年11月28日

11月7日の州民投票に応じて、カンザス州議会は、種の発展と多様性と生存競争に責任のある高度に論争の対象となっているプロセスである進化を非合法化する緊急州法を成立させた。

州議員は自発的な遺伝子突然変異を批難した。「今後、カンザス州の道路、森林、平原および河川は、神を信じない進化の実践から保護され、種は神の意図されたデザインから逸れることなく繁殖できるようになる。これはすべての創造の健全性を保護する。」とボブ・ベサル州下院議員は発言した。

通過した新州法は、州境内の全生物が、捕食者から逃れやくなったり、配偶者を見つけやすくなったり、変化した環境に適応したりするようなランダムな遺伝子突然変異を持って生まれてくることを禁止する。これに加えて、数世代後に、より適応した種や亜種になるような有性生殖や生存競争や純粋に偶然な出来事を禁止する。

進化の傾向が疑われる有機体を除去するために、新州法の違反者には服役・罰金ならび再教育と訓練が、また再犯者には化学殺菌が適用される。

州法施行のため、カンザス州警察は自然選択や種形成などの進化的挙動を疑われる徴候を示す生物を調査・逮捕するための訓練を受ける。わずかの変化も見逃さないように、すべてのカンザスの生物のDNAを追跡・監視する計画が進行中である。

「より速く飛べるように、より軽く、より流線型に体を発展させたツバメは、その残りの生涯を刑務所で過ごすことになる。そして、適応するために他の蝶の羽のパターンと色をまねた蝶の時代は終わる」とインディアナ大学の化学者でインテリジェントデザイン支持者にして、新州法の起草に協力したロバート・ヘレンバウムは述べた。

人間はこの新州法で最も大きな影響を受けるかもしれない。チンパンジーから2%以下のチトクロームC分子を変化させたことは、完全な州法違反となる。

突然変異で有名な自己複製分子が、長期生存に利する形で突然変異しないように、特に数千のフィールドラボを設置して単細胞微生物を監視する。

ヘレンバウムのような反進化論者は「はっきりせず、耐え切れないほど遅く、理解しがたい」生物学的プロセスを広める微生物を長きに渡って追求してきた。「これらの再犯が問題の根源である。我々はこれを証明する化石記録をもっている」とヘレンバウムは述べた。

マーカス・ホロウェイ州警察スポークスマンは「いかなる種も例外ではない。人間であろうと果実蝿であろうと、減数分裂において染色体の交差がひとつでも起きれば、法律の範囲で処罰される」と述べた。

この新州法の影響が完全に及ぶのはおよそ1000万年かかるが、多くのカンザス州民は、進化が既に進み過ぎたかもしれないと言って、禁止州法が今週施行されてほっとしていると言っている。

「地球の種たちが環境の挑戦へ適応した結果生じた身体的変化が世代をこえて変化するなら、神は種たちに、有利な継承可能な特性に基づいて配偶者を選択し繁殖する遺伝的性質と変化する条件のもとで繁殖する能力を与えて、これらの有利な特性が子に伝えられ、遂には子の世代のDNAにコード化されるようにしたかもしれない。それは自然ではない」とOlathe公立学校の教師であり、創造論者であるジョイス・エックハートは語った。

植物交配や遺伝子工学や畜産学などのあらゆる人為選択を禁止しているので、新州法の厳格な言い回しがカンザスの農業経済全体に影響を及ぼしかねないと警告する人々もいる。遺伝子的に収穫物を変化させるのに進化科学に依拠しているアグリビジネスのリーダーはカンザス農家との取引にあたって、懸念を示した。カンザス州マクファーソン郊外の嫌疑のかかっている人工授精施設を金曜日に急襲した警察は、農民と獣医と4名のアシスタントと牡牛一頭と牝牛数十頭を逮捕した。

「カンザス州民が進化を禁止したいなら、それは彼らの正義だろう。しかし、彼らは
我々が数百万の米国人に健康的な食料を届けられる自然の万物の理法における柔軟性に依拠していることを理解しなければならない。我々はここで神がすることについて話しているのではない。我々は野菜バーガー市場での競争の勝利について話している」とアグリビジネスの巨人モンサントの副社長カール・カサルは述べた。

アメリカンジョークのノリはあまりわからないのだが、まあそこそこ面白いところ。

なお、登場人物のうち、Bob Bethell州下院議員とCarl Casale Monsanto副社長は実名。あとは架空みたい。



posted by Kumicit at 2006/12/08 00:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | Skeptic | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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