[Megan Rauscher: "Toxic metals found in Ayurvedic meds sold online" (2008/08/26) by Reuters]そして、その後も、鉛などの金属を含むアーユルヴェーダ薬が製造販売されている。
Boston University医学部のDr. Robert B. Saperたちが「1978年以降、アーユルヴェーダ薬による鉛中毒が、世界で80件以上起きている」との報告をJournal of the American Medical Associationに掲載した。
アーユルヴェーダ薬にはハーブのみのものと、水銀や鉛や鉄や亜鉛などをハーブと組み合わせた古来よりの処方であるrasa sastraがある。Rasa shastraの専門家はこれらの薬は安全で、適切に処方されれば治療効果があると主張している。
Saperの研究チームが193のアーユルヴェーダ薬を分析したところ、20.7%の製品から金属が含まれていた。米国製アーユルヴェーダ薬では21.7%が、インド製では19.5%が金属を含んでいた。Rasa shastraはそうでないものより、検出限界以上の金属を含んでいる確率が2倍以上(40.5% vs 17.1%)高かった。
調査報告によれば、幾つかのインド製Rasa shastraは許容限界の100〜10000倍以上の鉛や水銀を含んでいたと述べている。
[Study cites possible harm from some alternative meds (2004/12/14) on USATODAY]
Harvard Medical SchoolのDr. Robert Saper(現在はBoson Uniersity所属)たちによれば、中毒を起こすレベルの鉛が、南アジアで生産され、Boston近郊で購入した70のアーユルヴェーダ薬の14から検出された。
[Breaking News on Supplements & Nutrition (2005/08/19) on NUTRA]
英国医薬品庁は、英国内で購入できる、許認可を受けていないアーユルヴェーダのハーブレメディが危険な水準の重金属を含んでいる可能性があると警告した。
[Herbal drugs to pass heavy-metal test (2005/10/25) on Times of India]
アーユルヴェーダ薬について砒素や鉛やカドミウムなどの重金属検査がまもなく義務付けられる。2006年1月から、許認可を受けたインドのハーブ製品製造会社は、輸出前に許容限界以下の重金属含有量であることを示すラベル貼付することを義務付けられる。政府調査で、ハーブ製品の1/5に、危険水準の重金属を含まれていることが明らかとなった。最近、カナダは、鉛や水銀や砒素を含んでいるとして、インドのアーユルヴェーダ薬の輸入を禁じた。
「インド製ハーブ薬」「インド伝統のアーユルヴェーダ」には、重金属の危険性があると考えておくべきかも。