- 有効貯水容量:12,670,000
- 最大使用水量:510 m3 (現在は170 m3)
- 最大揚水水量:360 m3 (現在は120 m3)
東電の各種水力発電の実績の推移は...

となっている。
1990年代に揚水発電実績がピークで、その後、減少しているのは以下の理由によると考えられる。
揚水に使った電力の70%を取り出せるが、30%は失われる。とても効率の悪い発電所なので...
- ピーク需要対応に火力発電所を作るコスト(と年間数%しか稼働しないのに維持保守するコスト)よりも、揚水発電の初期投資と維持コストが安い
- 原子力発電の比率が高くなっていて、夜間電力が余剰である
火力と原子力の発電実績の推移と比べると...

見にくいので、火力と原子力を第2軸にして...

原子力の発電実績の増大とともに、揚水発電が使われるようになっている。そして、原子力の比率が下がり、夜間の余剰電力という意味合いが小さくなると、揚水発電も減少している。
そして、原発というマストラン(must-run)電源が失われれば、ロス30%なバッテリーを充電する理由は、火力発電による供給力を超えているピーク需要対応及び、火力発電所の脱落時の非常対応のみ。
追記2012/09/18
稼働率を見るために、エレクトリカル・ジャパン(Electrical Japan)掲載発電所の合計をとってみると...
東京電力 | 発電容量(MW) | 2011実績(MWh) | 稼働率 |
---|---|---|---|
原子力 | 14496 | 28067174 | 22% |
火力 | 41153 | 210287277 | 58% |
水力(自流/貯水池) | 2174 | 8804683 | 46% |
水力(揚水) | 7278 | 2003142 | 3% |
揚水発電は3%程度の時間しか稼働していない。もともと、最大6-7時間/日程度しか稼働できない(揚水に9-10時間かかる)ものであり、休日や春秋は使う必要もないので、ほぼ夏のピーク時間帯のみ稼働と考えられる。
【Othersの最新記事】