2012/11/05

自由化失敗した頃のカリフォルニアの発電所新設

カリフォルニアの電力自由化で1998年にスポット取引が始まり、2001年に自由化は失敗に終わった(その後、制度を改変して出直ししている)。この失敗の要因のひとつが、発電所投資が止まったことがある。

以前、調べたときのグラフを見てみると、需要は着実に増加していたのに...
CA_consumption_2004.png

見事に、自由化した頃に発電所の新規運転開始が凹んでいた。
CA_newplant_2004.png
この供給不足から、CALPX卸電力取引価格は暴騰し、電力販売会社が破綻し、2001年には6回の輪番停電を行うに至った。

これにより、供給不足のときに電力自由化の問題が誰の目にも明らかな形で示され、米国の自由化州であ、供給力を確保するための制度設計を模索することになるのだが、決定的な解は見つかっていない。

なお、その後、カリフォルニア州のサイトも変遷を経ていて、現在は発電所データは「California Power Plantsのページ」のExcelファイル(Database of California Power Plants)にある。
posted by Kumicit at 2012/11/05 05:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | Others | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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