2012/12/16

1965年頃の英国内務省の水爆解説動画

1965年の英国内務省の民間防衛動画に水爆解説に字幕をつけてみた。

わりと詳細かつ爆心から数マイルは絶望的であることを提示した時代の作品で、対応するブックレットはこれ(日本語訳):
Front_HydrogenBomb.png
「爆発から数マイル圏内での防護は現実的には不可能」と明記している。
CD_HB_bh1.png

It must be remembered that a large hydrogen bomb exploded on or near the ground might produce a crater of a mile or so in width, and that the remains of any buildings in an area two miles across might be buried by the debris from the crater. Protection within a few miles of such explosion is impracicable, but over very large areas at a greater distance from the explosion many lives could neverteless be saved by making full use of the best available cover, particularly against fall-out, the effects of which etend far more widely than the effects of blast. Many houses and other building have accommodation which could readily be adapted to give protection against fall-out.

大きな水爆が地上もしくは地上近くで爆発すると、直径1マイル程度のクレーターができ、2マイル圏内の残った建物はすべて、クレーターから吹き飛ばされた破片に埋もれることを、知っておかなければならない。爆発から数マイル圏内での防護は現実的には不可能である。しかし、爆発から数マイル圏内より遠い場所は、はるかに広大であり、爆風よりも広大な地域に影響が及ぶ放射性降下物に対して、特に対処した避難場所を活用することで、多くの生命を救えるだろう。多くの家や建物には、放射性降下物対策用に容易に改造できる部屋がある。
動画はImperial War Museumが再編集したもので、ところどころ千切れている。オリジナルの保存状態が悪かったのかもしれない。


posted by Kumicit at 2012/12/16 21:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | Others | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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