まずは、第一撃の爆心。これについて、Sheffieldの対策本部のホワイトボードに、核攻撃の爆心と規模を記入するシーンがある。
[Threads (0:48:57)]
「NAT. GRID = SK6698, Yield=150KT」とあるのが位置と規模。この"NAT. GRID"は英国の位置座標National Gridのことで、地図で見ると...
[by using Free Map Tools]
ここは、2005年4月28日に民間空港Robin Hood Airport Doncaster Sheffieldとして再スタートしているが、それ以前は英国空軍基地(RAF Finningley)だった。当時の姿は"Threads"の冒頭にも登場している。
舞台であるSheffieldとRAF Finningleyの距離は約30kmある。Sheffieldでは火災・火傷・建物への損害などはほとんどない。また、キノコ雲は高さ13km程度まで立ち昇る。
[Threads (0:49:53)]
第2撃は地図上に「? 1Mt」と書かれている。位置はSheffield市役所から北東4kmあたり:
[Threads (0:59:00)]
市庁舎地上部はほぼ全壊状態となる距離であり、地下の描写から地上部が崩壊しているらしいことが示されている。なお、現在の市庁舎は年代ものなので、1984年時点と大きな違いはないと思われる。
また、 'Threads' 1984 - Location Guideによれば...
- Jimmy Kempの一家はこのあたりで、丘の影になっているものの、爆心からの距離は市庁舎と同程度。
[Threads (0:31:30)] - Ruth Beckettの一家はこのあたりで、市庁舎から、さらに2kmほど離れている。
[Threads (0:33:08)] - Jimmy Kempと友人が飲んでいたパブはNottingham Houseであるらしい
これらの位置関係からすると、対策本部の知りえた情報という形で提示される規模「? 1Mt」だと、Jimmy Kemp一家はもとより、Ruth Beckett一家の被害も小さすぎるかもしれない。
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