2013/02/21

タンザニアのアルビノ殺人・四肢切断事件のつづき...

一昨日の続き...

アルビノ(oculocutaneous albinism)の比率は世界平均1/20,000だが、サハラ以南のアフリカではかなり多く、ジンバブエでは1/4000で、タンザニアは1/1429と推定されている[Andres E. et al 2011]。人数にすると、タンザニアのアルビノは、おおよそ30000人程度。世界的に見え、非常に多いが、特段の理由は見つかっていないようである。

で、アルビノの部位・血液などからつくったポーションは富をもたらすと信じられ、部位は何千ドルで取引されるという報道は以前からあり、たとえば2010年のABCは、両腕を切断されたが一命を取り留めた事件を中心に、アルビノ殺人・四肢切断事件を報道している...

[Tanzanian Woman With Albinism Gets New Arms (2010/08/27) on abc]
中央政府の威力の及ばない辺境の動きというわけではなく、権力中枢にも絡みがありそうな話でもあるようだ。また、現地としては高額な銭の入る商売だけに、簡単に終りにできそうもないようだ。実際、この報道から2年半が経過しているが、状況は変わっていない。


posted by Kumicit at 2013/02/21 08:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | Quackery | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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