予防接種とキリスト教の対立の根は深く、予防接種が始まった頃から続いている。これも、そのひとつ。
オランダの反ワクチンのセクトで、この夏、ポリオが流行し、100名近い人々、その大半が子供、がポリオを発病した。宣教師の言葉が法となっている、オランダ中部のバイブルベルトでの予防接種プログラムの開始に、政府は失敗した。もちろん、オランダの大半の親は子供にポリオの予防接種を受けさせた。しかし、Dutch Reformed Churchの分派の信者30万人が予防接種を拒否した。彼らは病気を神の懲罰の黙示だとみなしている。保健省報道官は、セクト以外にはポリオ感染は広まっていないと述べた。
当局者によれば、ウィルスは強いものではなく、死に至らない。発病者の半数近くは既に病院を退院し、回復に向かっている。報道された95名のうち4名が重度の障害を持つことになりそうだ。
[The Virgin Islands Daily News - Aug 2, 1978]
2013/04/27
メモ「ワクチン忌避セクトだけでポリオ流行 1978」
1883年に始まるスイスのチューリッヒでの反ワクチン運動による天然痘死者の増大と同様の事件は、時折起きている。たとえば、1978年にはオランダの宗教セクトの信者全体によりワクチン拒否からポリオ感染が起きている。
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