2013/08/24

天然ガス価格上昇により、2013年上期に上昇した米国の卸電力価格

米国エネルギー情報局(EIA)によれば、全米の卸電力価格は大きく上昇した。これは、2012年上期に10年来の安さだった天然ガス価格が、2013年上期に上昇したことによる。

[Wholesale electricity prices rose across the United States(2013/07/23) on EIA]
  • 北東部(ニューイングランド)は、天然ガスパイプライン容量の制約により、もともと全米最高値。そのため、ニューイングランドとニューヨークでは冬場に数日間ではあるが、$200/MWhになった。
  • 北西部は降水量減少による水力発電量の減少も加わって、82%上昇。
  • カリフォルニアではSan Onofre原発トラブルによる運転停止の継続も加わり、59%上昇。
  • テキサスでは、冬場の温度が穏やかであったため、価格上昇も大きくはない。
EIAによれば地域別の天然ガス価格の上昇は以下の通り:

[U.S. natural gas spot prices increased during first-half 2013 (2013/07/22)on EIS]このような大きな価格変動が、電力自由化の面白さである。そして、このような価格変動をヘッジするエネルギーデリバティブ取引にも面白味が出てくる。
posted by Kumicit at 2013/08/24 06:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | Others | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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