"進化大全"などで名の知れたCarl Zimmer[Loom]の2007年3月6日付けのエントリ「New Species For the Picking」で:
Josh at Thoughts from Kansas make some good points today about the need for more systematists (scientists who describe new species), launching his musings from an article in today's New York Times about the remarkable Eastern Arc mountains by...d'oh! That was by me. Man, I have got to do a better job of staying ahead of the blogging curve.ということで、2007年3月6日にNew York Timesに掲載されたCarl Zimmerによる記事「A Biological Hot Spot in Africa, With New Species Still to Discover (まだまだ新しい種が見つかるアフリカの生物学スポット)」:
"Thoughts from KansasのJoshが、生物分類学者の必要性について、いい指摘をしている。Joshは、Eastern Arc mountainsについて今日付けの注目すべきニューヨークタイムズの記事から話を始めている.. って、オレの記事じゃん。ブログ記事の上流に立ついい仕事してるねえ!
タンザニアのEastern Arc Mountainsは、近くにある有名なキリマンジャロの半分くらい高さなので、そんなに高い山ではないかもしれません。しかし、この惑星の生物の多様性を記録する科学者にとって、ここは、世界のどこよりも抜きん出ています。山麓を覆う森林には、地球上のどこよりも絶滅寸前の多くの動物たちがいます。
「ここは本当に重要な場所です。生物学者がここに来るたびに、多くの新種を見出します。」とUniversity of CambridgeとWorld Wildlife Fundに所属する、Eastern Arc Mountainsの専門家であるNeil Burgessは言いました。
1月に、科学者たちの世界的なネットワークが、journal Biological Conservation誌にEastern Arcでの最新の発見を発表しました[リンク]。
この山々に生息している多くの種は、世界のほかのどこにも生息していません。これを科学者は"固有種"と呼びます。これまで、研究者たち、タイヨウチョウやカメレオンやブッシュベビーと呼ばれるキツネザルなどのEastern Arc Mountainsの脊椎動物の固有種96を特定しています
43種の蝶を含む多くの昆虫がEastern Arcの固有種です。アフリカスミレを含む多くの室内用鉢植え植物がこの森に由来します。少なくとも800の固有植物が、この山々を故郷としています。
これらの種すべてが、Rhode Islandよりもわずかに大きい13の森林に詰め込まれています。ニュージーランドとマダガスカルを含む地球のほんの少しの地域にしか、同様の数の絶滅の危機にある種はいません。科学者たちはそれらを生物学的多様性のホットスポットと呼びます。
地理的条件がホットスポットを作り出すのに大きな役割を果たしています。Eastern Arcは約3000万年にわたって存在してきました。「これらの森林は、おそらく、この期間ずっと森林でした。たとえ乾燥した時代であっても、森は生き続けてきました」とDr. Burgessは言います。
東アフリカのどこかで絶命した種が、Eastern Arcでは生き延びることができました。鳥と霊長類のDNAの研究によって、多くの種が古い種に属していることがわかってきました。いくつかの例では、彼らの現存する近接種は、はるか数百〜数千マイル彼方で見つかっています。古い種が残っている一方で、新しい種も進化しています。「これらの古い種がこの山々に集まっているとともに、この山々には新たに進化した種もいます」とDr. Burgessは言います。
もともとの森林面積の70%は失われているので、Eastern Arcの多様性はいっそう印象的です。農民と伐採者が多くの木々を切り倒し、ハンターたちがゾウやバッファローのような哺乳類を多く殺してきました。96の固有種のうち71を含む現存する種の多くが絶滅の危機に瀕しています。
森林破壊はタンザニアの経済にっても有害だとわかるかもしれません。この山々からの河川は国の半分の電力を供給するダムに水を供給しています。森林伐採によって乾季の水の供給を不安定にするかもしれません。タンザニア政府と保護機関は現存する森林の保護に取り組んでいます。
Critical Ecosystem Partnership Fundからの資金で、科学者たちは、新種の探索をEastern Arcの森林で続けています。そして、新種を見つけています。その多くは、小さな両生類と爬虫類ですが、時には驚くほど大きなものも見つかります。
たとえば、2005年に、科学者たちはKipunjiと呼ばれる痩身の樹上に棲むサルの新種を見つけました。はじめはmangabeysと呼ばれるサルの種に属していると思われました。しかし、昨年に科学者たちはDNAを解析して、mangabeyではまったくないことがわかって驚きました。近接種はなんとヒヒでした。
「ここ数年で、さらに多くの発見があると期待しています。ここには知れば新しくて、面白いものがたくさんあるでしょう」とDr. Burgessは言います。