2013/10/01

レバノンのショッピングモールで、だうじんぐマシンが使われている

爆発物探知機として、だうじんぐマシンAD651を製造販売したJim McCormick(57)が、英国で2013年4月に有罪評決を受け、2013年5月に懲役10年の判決を受けた。これに続いて、同様の"だうじんぐマシン"GT200を販売していたGary Bolton(47)も、英国で2013年7月に有罪評決を受け、2013年9月に懲役7年の判決を受けた。

しかし、これでケースとアンテナだけの"だうじんぐマシン"の問題が終わるわけではない。まだ、HEDD1やALPHA6という同類がある。そして、イラク治安部隊は今後も、だうじんぐマシンAD651を使い続けるようである。

そして、レバノンでも、だうじんぐマシンは使われている。

A security man uses a detector at the entrance of a mall in Beirut, Monday, Sept. 2, 2013. (The Daily Star/Mohammad Azakir)
ベイルートのモールの入口で爆発物検知器を使う警備員

BEIRUT: In an attempt to mitigate attacks similar to those in Beirut and Tripoli last month, security measures have been significantly boosted across the country, yet companies are still using bomb detectors that have long been described as “ineffective.”

先月のベイルートやトリポリと同様の爆発物による攻撃を防止しようとして、レバノン全土で、警備が強化されている。しかし、企業は、かなり前から「役に立たない」と言われてきた爆発物検知器を今も使っている。
...

An administrator at a shopping mall outside Beirut, who requested anonymity, denied the devices were useless. He added that mall security had not yet detected any explosives.

At Beirut’s LeMall, director Gabriel Yaacoub said they had recently purchased new bomb detectors, including the ADE 651 and ALPHA 6 models. He too said the detectors at the franchise’s branches in Sin al-Fil, Dbayyeh, and Sidon had not yet found any heavy weaponry or explosives.

ベイルート郊外のあるショッピングモールに管理者は、匿名を条件として、検知器が役に立たないという主張を否定した。さらに彼は、モールの警備は爆発物を発見したことはないと述べた。

ベイルートのLeMallでは、責任者Gabriel Yaacoubが、ADE 651やALPHA 6を含む新たな爆発物検知器を購入したと述べた。さらに、彼はSin al-FilとDbayyehとSidonのフランチャイズ店でも、爆発物検知器は重火器や爆発物を発見したことはないと述べた。

[Rayane Abou Jaoude:"Despite huge dangers, security measures still not up to par"(2013/08/03)  on DaikyStar]
だうじんぐマシンを警備で使っても、何ら安全を保証できるわけではない。爆発物対策をしていると見せかけて、買い物客を安心させる以外の効果は期待できない。


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posted by Kumicit at 2013/10/01 06:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | Others | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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