発電容量の30%近くが40歳以上の老朽品(一部は休眠状態)。
直近の増設・脱落を見てみると、コンバインドサイクル化工事中だった発電機の運転開始で、今春から火力発電機226万kWが増えている。障害・点検で210.7万kWが障害・点検で脱落(
リリース年月日 | 発電所 | 前 | 後 | 備考 |
2014/04/22 | 鹿島火力発電所2号機 | 60万kW | - | 障害停止 (1970年運転開始) |
2014/04/22 | 東扇島火力発電所2号機 | 100万kW | - | 障害停止 (1993年運転開始) |
2014/04/24 | 千葉火力発電所3号系列第1軸 | 33.4万kW | 50万kW | コンバインドサイクル化 |
2014/05/01 | 鹿島火力発電所7号系列第1軸 | 26.8万kW | 42万kW | コンバインドサイクル化 |
2014/06/02 | 鹿島火力発電所7号系列第3軸 | 26.8万kW | 42万kW | コンバインドサイクル化 |
2014/06/16 | 千葉火力発電所3号系列第2軸 | 33.4万kW | 50万kW | コンバインドサイクル化 |
2014/06/18 | 鹿島火力発電所7号系列第2軸 | 26.8万kW | 42万kW | コンバインドサイクル化 |
2014/06/30 | 富津火力発電所4号系列第2軸 | 50.7万kW | - | 点検開始 (2009新設) |
2014/06/09 | 葛野川発電所4号機(揚水) | - | 40万kW | 新設 |
また、増設されたものは鹿島7号系列(ACC発電1300℃)と千葉3号系列(MACC発電1500℃)といった最新鋭品。
ついでに、2011年3月11日の地震による発電機の脱落を補うために新設された緊急電源は、最新鋭品である鹿島7号系列と千葉3号系列をのぞくと103万kWある。これらのうち、出力92%分は既に廃止されている。
発電所 | 号機 | 出力 | 廃止時期 |
袖ケ浦火力発電所 | - | 11万kW | 2013/03 |
大井火力発電所 | 1号GT | 12.8万kW | 2014/04 |
2号GT | 8.1万kW | (運転中) | |
川崎火力発電所 | 1号GT | 12.8万kW | 2014/04 |
横須賀火力発電所 | - | 7.6万kW | 2013/03 |
- | 25.4万kW | 2013/05 | |
常陸那珂火力発電所 | - | 25万kW | 2012/03 |
姉崎火力発電所 | ディーゼル | 0.56万kW | (運転中) |
合計しても最近の発電機1基分を307台で実現していた緊急電源。大きいものでも、川崎や大井の12.8万kWのガスタービン。鹿島7号系列と千葉3号系列のコンバインドサイクル化でひとまず出力が足りたようである。
細かいツッコミになりますが、富津火力発電所4号系列第2軸は「コンバインドサイクル化」と言うよりも、最初からコンバインドサイクル発電設備として営業運転開始しているようです。
また、以下に2012年以降のプレスリリースから「運転停止」をキーワードとしてあがったものをピックアップしてみました。(日付はプレスリリース日)
2014/5/23 富津火力4号系列第1軸(50.7万kW)
2014/4/22 鹿島火力発電所2号機(60万kW)
2014/4/22 東扇島火力発電所2号機(100万kW)
2013/9/30 常陸那珂火力発電所1号機(100万kW)
2013/10/15 広野火力発電所2号機(60万kW)
2013/1/21 広野火力発電所5号機(60万kW)
2013/1/9 姉崎火力発電所3号機(60万kW)
2012/11/21 鹿島火力発電所2号機(60万kW)
2012/8/29 富津火力4号系列第2軸(50.7万kW)
2012/7/12 鹿島火力発電所2号機(60万kW)
2012/2/22 富津火力発電所4号系列第2軸(50.7万kW)
2012/2/7 富津火力発電所4号系列第1軸(50.7万kW)
富津火力4号系列と鹿島などの老朽火力に不具合が集中しているというよりは、50万kW以上の発電設備だけが挙がっているため、50万kW未満の発電設備の停止に関してはプレスリリースしていないという可能性があると思います(偶然の可能性も全くないとは言えませんが)。
あと、プレスリリースの中に、停止した発電設備の運転再開の記事が殆ど無いため、推測にはなりますが、火力発電設備の運転再開についてはプレスリリースしないという方針なのかもしれません。
富津4号系列コンバインドサイクルを修正しました。
確かに、運転再開プレスリリースは見当たらないですね。東北電力が小規模な発電機まで、運転停止再開のプレスリリースを出しているので、電力会社によりプレスリリースの基準は違うのですね。
内のお知らせにあります。
http://www.tepco.co.jp/forecast/index-j.html