2014/10/19

リベリアとシエラレオネのエボラアウトブレイク Update(2014/10/17)

WHOの発表(2014/10/17)によれば、シエラレオネのエボラ感染者数はEXPで増大し続けている。ギニアもまだエボラ制圧に至っていない。一方、数字上はリベリアの感染者数の増加が急速に収まってきている。
Ebola_20141017.PNG

しかし、西アフリカの著名な映像作家の一人Sorious Samuraによれば、データ収集と家族の死をエボラによるものだと認めたがらない人々によって、リベリア政府がWHOに報告しているエボラ死亡数が過少なものになっている。
“People are dying in greater numbers than we know, according to MSF [Médecins sans Frontières] and WHO officials. Certain departments are refusing to give them the figures – because the lower it is, the more peace of mind they can give people. The truth is that it is still not under control.”

「国境なき医師団とWHOの当局者たちによれば、人々は我々が知っているより、もっと多く死んでいる。特定部局が、数字が小さければ、人々をそれだけ安心させられるので、その数字を報告するのを拒否している。事実として、事態はコントロールされていない」

WHO has admitted that problems with data-gathering make it hard to track the evolution of the epidemic, with the number of cases in the capital, Monrovia, going under-reported. Efforts to count freshly dug graves had been abandoned.

Local culture is also distorting the figures. Traditional burial rites involve relatives touching the body – a practice that can spread Ebola – so the Liberian government has ruled that Ebola victims must be cremated.

“They don’t like this burning of bodies, ... Before the government gets there they will have buried their loved ones and broken all the rules.”

リベリアの首都Monroviaの感染者数の過少報告など、データ収集の問題により、エボラ流行実態の追跡が困難になっていることをWHOは認めている。新たに埋葬された人々の確認は放棄された。

地元文化も数字を捻じ曲げている。伝統的埋葬は親戚が死体に触れて、エボラの感染の可能性があるため、リベリア政府はエボラ感染死亡者を火葬にすることを命じている。

「彼らは死体を火葬することを嫌っている。政府が死体のもとにたどり着くまでに、彼らが政府の法規制を無視して家族を埋葬してします」とSorious Samuraは言う。

Kim West of MSF admitted that calculating deaths was “virtually impossible”, adding that only when retrospective surveys were conducted would the true figure be known.

国境なき医師団のKim Westは、死者数を数えることが事実上不可能であることを認めている。後付での調査を行わない限り、正しい数字はわからないと。

[Mark Townsend:"Ebola: Liberia deaths ‘far higher than reported’ as officials downplay epidemic" (2014/10/10) on TheGuardian]
発表値が不正確であるにせよ、リベリアの事態が改善しているのか。それとも、悪化しているのか。この状況だと、まったくわからないことになる。
posted by Kumicit at 2014/10/19 20:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | Disease | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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