これらのもととなっている各国政府の数値を見てみると...
シエラレオネ保健省発表値には、過去に遡った感染者数の見直しは含まれておらず、累積感染者数の推移は連続性を保っている。おおよそ2014月下旬以降は68人/日程度の線形推移で、EXPではない。
一方、リベリア保健省発表値は感染者数見直しが行われ、連続性が失われている。発表値に欠落があるが、日次の新規感染者数をたどると、9月中旬をピークに、新規感染者数は減少傾向にある。暗数があるにせよ、現地報道などのインプレッションとも整合している。
また、マリ保健省の2014/11/01付け発表によれば、2014/10/23の感染者確認(のちに死亡)以後、接触者追跡を続け、モニタリング対象は108名となっている。しかし、この感染者(母親がギニアで死亡した2歳の少女)をマリに連れてきた祖母を含め、新たな感染者は見つかっていない。あと10日ほど何もなければ、おおよそ状況終了。来月初めには終息宣言となるはずだが...
ギニアは、以前は大統領府で感染者数を発表したが、ここのところ、それらしいニュースリリースがない。直近だと...
[Le Président du Mali à Conakry ≪ Je suis venu ici pour dire au peuple de Guinée que nous sommes ensemble, nous ne fermerons jamais les frontières du Mali (2014/10/31) on presidence.gov.gn]なお、セネガルは今もギニアとの国境を閉鎖してるようだが、マリとの国境は閉鎖していない。一方、マリと国境を接するモーリタニアが国境を閉鎖している。このため内陸国であるマリは、モーリタニア経由の輸送が止まり、セネガル及びギニア経由の輸送を増強する必要がある。
マリ大統領がコナクリに到着し「我々はともにあり、マリは国境を決して閉鎖しないと、ギニアの人々に告げるためにやってきた」