2014/10/17 | ギニアのSiguiri県Kourémalé村在住のイマーム(70歳)が、診断未確定の病気を発症。 |
2014/10/18 | Siguiri県の鉱山町の私立病院に入院(Siguiri県はエボラ感染地域) |
2014/10/25 | 症状が改善しないため、イマームはマリのPasteur Clinicに入院。イマームは、エボラ後期症状に見られる急性腎臓不全になっていた。移動の自動車には家族4人が同乗。 |
2014/10/27 | イマームがPasteur Clinicで死亡。血液サンプルがなく、エボラ検査不可。 |
- | イマームをPasteur Clinicで見舞った友人が突如死亡。血液サンプルがなく、エボラ検査不可。 |
- | Pasteur Clinicの患者が死亡。血液サンプルがなく、エボラ検査不可[LA Times 2014/11/12]。 |
- | グランドイマームという宗教上の地位により、聖職者の洗浄の儀式のため、死体はBamakoのモスクに送られた。 |
2014/11/01 | 死体は正式葬儀及び埋葬のため故郷のKourémalé村に送られた。[BBC 2014/11/14] |
2014/11/06 | イマームの第1夫人が診断未確定の病気で死亡。(イマームのBamakoへの移動に同乗していた) その後、イマームの第2夫人とイマームの兄弟1名がギニアのGueckedouのエボラ治療センターに収容。(いずれも、イマームのBamakoへの移動に同乗していた) |
2014/11/10 | イマームの娘が診断未確定の病気で死亡。家族は安全な埋葬を拒否。 Pasteur Clinicの看護師がエボラらしき症状が出たため隔離。(ギニア保健当局よりの通報があった) |
2014/11/11 | Pasteur Clinicの看護師がエボラ検査陽性。夜に死亡。 イマームの息子が、EUの移動レベル3ラボの検査でエボラ陽性。エボラ治療センターに収容。第1夫人もエボラ感染していた可能性が高まった。 Pasteur Clinicのスタッフ及び患者を隔離。 |
2014/11/12 | Pasteur Clinicの医師1名がエボラ陽性で、Bamakoのエボラ治療センターに収容[Sante.gov.ml 2014/11/12] |
2014/11/13 | イマームの死体洗浄を手伝った女性がBamakoのGabriel Toure Hospitalで死亡。エボラ検査初期テストで陽性[Reuters 2014/11/14]。 |
このギニアのSiguiri県Kourémalé村はギニアとマリの国境線上の両国にまたがる村であり、ギニアの首都コナクリよりも、マリの首都Bamakoにはるかに近い。都市部の病院での治療を求めるなら、国境を越えてBamakoに行くことは不自然には見えない。
また、ギニアのSiguiri県はエボラ感染が広まっているが、葬儀・埋葬でエボラ感染を抑止しようとしておらず、エボラであると思ってなかったようにみえる。
[WHO: Situation Report (2014/11/14)]