2015/08/16

「波動」への言及(さらに、つづき)

EM関連サイトは複数あるが、それらの記述は一様ではなく、ニセ科学用語「波動」への言及量が違っていることを見てきた。他も見ておくと...
波動への言及は少ない波動に積極的に言及
EM研究機構
環境学習ネットワーク
NPO 地球環境・共生ネットワーク
EMLABO
Eco Pure(比嘉氏連載)
Dijital New Deal(比嘉氏連載)
EM生活(物販)
これ以外に、世界救世教サイトのひとつ自然農法国際研究開発センターがあるが、ここは「波動」への言及はほとんどない。

ここで、注意すべきは、「波動」に胡散臭さを感じる顧客をも取り込むことを目指しているように見える「波動への言及は少ない」サイト。「環境学習ネットワーク」以外には、「波動」に言及したページが少しだけ含まれている(漏れだしていると言うべきか)。

その含まれ方が、サイトにより色々。たとえば、「地球環境・共生ネットワーク」をググると2ページだけヒットするが、その言及はかなり豪快なもの。
更に3次元波動が光合成には使われない紫外線を細かく分解し、光合成に使われる可視光線に替えることで、本来持つ太陽エネルギーの無駄を減らすことが出来ます。

[NPO 地球環境・共生ネットワーク「善循環の輪」通信, 213, 2011/12 (archive)]
わずか1文で、このインパクト。そして、もう一つは、あからさまな「波動」ネタである「波動測定器」:
取引先のレストラン経営者が、私の作った米を波動測定器にかけたところ、最高値+20を示したそうです。「波動」についてわかりやすく教えて下さい。

プラス波動は蘇生的な重力波の力と言えます。波動の測定は重力波を人間の体で増幅しておいて、免疫力をベースにしたコードで測定しています。  お米で言えば21を最高に14は体に良い、15以上は凄い、20以上は究極の品質のお米であるという数値です。自分のお米を自分で波動測定すると自分の思いが入ってしまい、正確ではありません。第三者に測ってもらうのが望ましい。複数の人間が測定したらさらに良いでしょう。間違いなく再現性があります。即ち信頼性があるということです。 20というのは普通ではあり得ないほどの素晴らしい値です。最終的には田んぼの土が+20であれば最高です。この田んぼでは徹夜してはたらいてもくたびれないほどの田んぼということになります。逆にマイナス値になると体に悪い状態です。  詳しい波動の説明は1時間にもなるので、ここでは省略します。波動は化学的に証明できないのではなく、信頼できることが大事であり、波動測定値は品質判定に有用です。とにかく20というのは凄いです。
(事務局注:波動値の測定には人体と測定器を使用しますが、人の指を使ったOリングテストでも体に良いものか悪いものかを簡便に測定できます。)

[NPO 地球環境・共生ネットワーク, FAQ (archive)]
このページだけで、このサイトがニセ科学をプロモートしていることを強く印象付けるに十分な記述である。

基本的に会報掲載を主とするサイトの、1ページに全掲載されたFAQの、折り畳まれた部分にまぎれるように記載されているため、実際に目を止める人は少ないかもしれない。

一方、EMROサイトは些末的な「波動」言及が幾つかと...
より高い抗酸化効果や波動効果を持つように、特殊な焼成方法で炭化成分を含んだセラミックスとなったため、灰色に近い色になりました。
[The ボカシ (2003/11) on EMRO]

比嘉教授の講演があり、EMの立脚点の波動効果の解説から、放射能対策や農業利用、水質浄化など幅広いお話しがありました。
[EMニュース (2011/12/02) on EMRO]

EMの最新トピックスからEMの基本概要、波動と放射能対策、農業利用と水系浄化など多岐に渡る解説がなされました。
[EMニュース (2011/11/30) on EMRO]

EMovie News No3「EMを活用した誰でもできる放射能対策」「EMの波動効果について」
[
EMニュース (2011/11/10) on EMRO]

「波動研究家」
[EMニュース (2009/07/13) on EMPRO]
イベント一般参加者の発表Abstractに1件だけ「波動」連呼しているもの(善循環の輪山形の集い in 長井 2009)がある。

EMLABOも、ささやかな言及が2件あるのみ:
光合成細菌活性液・塩・波動水
[EM技術の集大成 on EMLABO (archive)]

EMXの波動効果とセラミックの機能性をドッキング!水中に含まれる不純物をとり、E-セラの波動効果により抗酸化力のある水にします。
[畜産マニ ュアル 養豚編 on EMLABO (archive)]


サイトにより濃淡があるが、「波動」について積極的に掲げはしないものの、それを徹底はしていない(あるいは、徹底できていない)ようである。


posted by Kumicit at 2015/08/16 05:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | Quackery | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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