「心力の波動」という表現は、現在広く使われている、ニセ科学用語「波動」と違ったものには見えない。そして、病気とのリンク...
感通は固と心力の波動作用に由りて起こるものであって、心力の波動は脳髄細胞の作用の転じて精神作用に変化するに由りて起こるものなる故、其張力の変じて活力となるの際に起こる所の一種の振動作用に基づくものなることは明らかな理である。
[佐々木高明:"霊妙感応術奥義"(1910),c16]
さらに得体のしれないネタへと...
[吉村紫雲:"人生浮沈因縁看破と転換法"(1925),c12]
物理学の世界からは失われたエーテルが、霊の世界には残っていたようだ。
(五)精神また能くエーテルに波動を起こす
(六)亡霊は物質的変化を起こし、音、光等を発し得
[竹林芙蓉:"大日本帝国の進路"(1937),c37]
特に、これら3つの主張につながりがあるようには見えない。この後も、ときおり「波動」を掲げる本が出版されている。そして、特にこれらの文献の主張を継承しているわけでもなく、現在の「波動」は存在している。
純粋に精神的なものが物質界に影響を与えるときの説明として使われるようです。
もともとエーテルとはアリストテレス自然学における、ゼウスの支配領域を満たす第五の元素のことのようで、その意味ではこちらのオカルト用法のほうが本来の「エーテル」の用法に沿っているかとw