2007/08/13

アウストラロピテクスと人類の間に隙間を入れたいLuskin

ホモ・ハビリスとホモ・エレクトゥスの化石がケニヤで見つかって、「ハビリスからエレクトゥスへの進化」ではなく、分岐した2種になった件:
Two hominid fossils discovered in Kenya are challenging a long-held view of human evolution.

Previously, the hominid Homo habilis was thought to have evolved into the more advanced Homo erectus, which evolved into us.

Now, habilis and erectus are thought to be sister species that overlapped in time.
[James Urquhart: "Finds test human origins theory" (2007/08/08) on BBC]
これについて、まいどおなじみのインテリジェントデザインの本山たるDiscovery Instituteの所属するCasey Luskinが、Discovery Institute公式ブログに次のように書いた。
Indeed, as explained here, the first true members of Homo were “significantly and dramatically different” from our alleged ape-like ancestors, the australopithecines. So far, the data isn’t doing a very good job of explaining precisely from what, if anything, did our genus Homo evolve.

こっちで説明したように、最初の人類は、人類の祖先だと主張される類人猿ような生物であるアウストラロピテクスとは、著しく、劇的に違っている。これまで、我々が属するヒトが何から進化したとするなら、それを正しく説明する成果をデータは出していない。
[Casey Luskin: "Paleoanthropologists Disown Homo habilis from Our Direct Family Tree" (2007/08/09)]
以前から、別に生物が専門でも何でもないCasey Luskinは、人類とアウストラロピテクスの間には隙間があると主張してきた。たとえば、
The abrupt appearance of Homo as a novel and distinct form, significantly different from earlier fossil forms and without links to previous fossil forms, implicates intelligent design as a cause involved in the origin of Homo.

まったく新しく、これまでと異なった外見を持つ現生人類の突如の出現は、初期の化石に残された形態と著しく異なり、それまでの化石に残された形態とつながりもないので、現生人類の起源にかかわる原因としてインテリジェントデザインを意味する。
[Casey Luskin : Human Origins and Intelligent Design, 2005]

Casey LuskinUCSDの学部と修士が地球科学で、そのあと法学に方角転換していた。大学の頃から創造論者であり、IDEA Clubを率いていた[サイト消滅 -->Archive]。このときの記述からは"若い地球の創造論者"なのか、"古い地球の創造論者"かは判別できない。それは、インテリジェントデザインの建前通りに、地球の年齢や進化時系列に言及しなかったから。

いずれにせよ、アウストラロピテクスと人類の間に隙間を入れたいことだけは確か。
タグ:DI id理論
posted by Kumicit at 2007/08/13 02:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | DiscoveryInstitute | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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