ユダヤ・キリスト教では「神を試してはいけない」ことになっていると思っていたけど、そうではないらしい。
聖書の「神を試してはいけない」という記載は有名なこれ:
あなたたちがマサにいたときにしたように、あなたたちの神、主を試してはならない。聖書は矛盾の書で、多くの場合、逆の主張を見つけられると言われる。で、神を試してもOKな記述もあった。
[申命記6章16節]
そこで、悪魔はイエスをエルサレムに連れて行き、神殿の屋根の端に立たせて言った。「神の子なら、ここから飛び降りたらどうだ。というのは、こう書いてあるからだ。『神はあなたのために天使たちに命じて、/あなたをしっかり守らせる。』また、/『あなたの足が石に打ち当たることのないように、/天使たちは手であなたを支える。』」
イエスは、「『あなたの神である主を試してはならない』と言われている」とお答えになった。
[ルカによる福音書4章9〜12節
まずは、ささやかに夜露のコントロールをさせたのがギデオン:
ギデオンは神にこう言った。「もしお告げになったように、わたしの手によってイスラエルを救おうとなさっているなら、羊一匹分の毛を麦打ち場に置きますから、その羊の毛にだけ露を置き、土は全く乾いているようにしてください。そうすれば、お告げになったように、わたしの手によってイスラエルを救おうとなさっていることが納得できます。」さらに、日時計の影を逆進させたイザヤ:
すると、そのようになった。翌朝早く起き、彼が羊の毛を押さえて、その羊の毛から露を絞り出すと、鉢は水でいっぱいになった。
ギデオンはまた神に言った。「どうかお怒りにならず、もう一度言わせてください。もう一度だけ羊の毛で試すのを許し、羊の毛だけが乾いていて、土には一面露が置かれているようにしてください。」
その夜、神はそのようにされた。羊の毛だけは乾いており、土には一面露が置かれていた。
[士師記6章36〜40節]
ヒゼキヤはイザヤに言った。「主がわたしをいやされ、わたしが三日目に主の神殿に上れることを示すしるしは何でしょうか。」なんだ、こんなしょーもないことをさせてもOKなんだ。
イザヤは答えた。「ここに主によって与えられるしるしがあります。それによって主は約束なさったことを実現されることが分かります。影が十度進むか、十度戻るかです。」ヒゼキヤは答えた。「影が十度伸びるのは容易なことです。むしろ影を十度後戻りさせてください。」
そこで預言者イザヤが主に祈ると、主は日時計の影、アハズの日時計に落ちた影を十度後戻りさせられた。
[列王記下20章8〜11節]
うーん、そうなると、"神"の存在を検証可能な方法で証明できるのだと主張するインテリジェントデザインとユダヤ・キリスト教信仰は矛盾しないとも言えるわけか。
出典
Is it OK to test (or tempt) God? on Contradictions in the Bible by Name on the Skeptic's Annotated Bible