これを英国The Guardianが取り上げた:
Thabo Mbeki: The Dream Deferred describes how the president contacted the author earlier this year to reiterate some of the views that caused uproar in the medical community before Mr Mbeki stopped talking publicly about Aids several years ago. Mr Gevisser also describes how the president's view of the disease was shaped by an obsession with race, the legacy of colonialism and "sexual shame".6年前に、Thabo Mbeki大統領は、「HIVをAIDSの原因だという正統科学を受け入れる医師たちをナチ強制収容の医師のようなもの」と評し、「反対者たちは製薬会社から金をもらっている」と評していた。そして、その考えを少なくとも今年6月時点では変えていない。
(Mark Gevisserによる南アフリカ大統領の伝記である)「Thabo Mbeki: The Dream Deferred」は、数年前にAIDSについて公的に話のを止める前に、医学界に騒動を引き起こしたいくつかの見解を繰り返して言うために、Mbeki大統領が著者Gevisserに今年前半に連絡をとったことを記述する。Gevisserはさらに、AIDSについての大統領の見方が、人種と植民地主義の残滓と性的羞恥についての強迫観念によって形づくられたかを述べる。
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Mr Gevisser recounts how Mr Mbeki phoned him late on a Saturday evening in June to discuss Aids. The president asked the respected Johannesburg author whether he had seen a 100-page paper secretly authored by Mr Mbeki and distributed anonymously among the ANC leadership six years ago. It compared Aids scientists to latter-day Nazi concentration camp doctors and portrayed black people who accepted orthodox Aids science as "self-repressed" victims of a slave mentality. It describes the "HIV/Aids thesis" as entrenched in "centuries-old white racist beliefs and concepts about Africans".
Gevisserは、Mbeki大統領が6月後半の土曜の夕方にAIDSについて論じるために電話をかけてきたときのことを語る。Mbeki大統領は、Gevisserに対して、Mbeki大統領自らが密かに執筆し、匿名でANC指導者たちに6年前に配布した100ページの論文を見たことがあるか問うた。それは、「AIDS研究者たちを、ナチの強制収容所の医師たちと比較し、AIDSの正当科学を受け入れた黒人たちを、自我抑圧され奴隷精神の犠牲者だ」と描写していた。さらに、「HIV/AIDSについての説を、旧世紀の白人人種差別主義者の信仰と概念」として描写していた。
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The president said he was seeking an open debate but portrayed those who disagreed with him - who include Nelson Mandela, trade union leaders whose members were dying in large numbers and Aids activists - as in the pay of the drug companies.
Mbeki大統領は率直な議論を求めていると言ったが、Nelson Mandelaや多くのメンバーが死にかけているtrade unionの指導者たちやAIDS活動家たちなど、彼に反対する人々を、製薬会社から金をもらっていると描写している。
[Chris McGreal: "Mbeki admits he is still Aids dissident six years on" (2007/11/06) on The Guardian]
[via Tara C Smith:"Mbeki: still in denial" on Aetiology]
8月にはAIDS対策に積極的だったMadlala-Routledge副厚生相を解任し、レモンとガーリックでAIDS予防ができると主張するTshabalala-Msimang厚生相にAIDS対策をゆだねている。そして、Thabo Mbeki大統領の任期は2009年まである。
ただし大統領だけが狂っているのかというと、そうでもない。南アフリカの若者たちの半数は身の回りにHIV感染者やAIDSによる死者が出ていて、HIV/AIDSのことを知っていながら、複数のパートナーとコンドームを使わずにセックスしている。これをロシアンルーレットだと南アフリカの新聞Business Dayは評している。
このままで、人口の10%以上がHIV感染者という事態は改善しないかもしれない。
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ニセ科学「AIDS再評価運動」〜南アフリカの場合〜 (2007/08/15)
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