2007/11/19

サスカッチ・ビリーバーをシニア・フェローに迎えるDiscovery Institute

インテリジェントデザインの本山たるDiscovery Instituteはラジオ番組ホストのMichael Medvedをシニアフェローに迎えるとアナウンスした。このアナウンスを、Dr. William Dembskiが、仲間たちとのブログUncommon Descentにコピペした:
SEATTLE -- Michael Medved, nationally syndicated talk radio host and bestselling author, has joined the Discovery Institute in the role of senior fellow. The position cements a longstanding friendship and recognizes a commonality of values and projects across a spectrum of issues.

全米に放送されているラジオ番組のホストでベストセラー著作家Michael Medvedを、Discovery Instituteはシニアフェローとして迎えた。この待遇は、長きにわたる友好関係を強化し、広範囲の問題について価値とプロジェクトの共通性を認識するものである。

“Michael Medved is an intellectual entrepreneur, a political and cultural polymath with great insights, judgment and wit. We are delighted to have this new relationship with him,” said Discovery Institute president Bruce Chapman.

「Michel Medvedは知的な企業家であり、判断力と機智に富む政治および文化の博識者である。我々は彼との新たなる関係を大いに慶んでいる。」とDiscovery Institute所長であるBruce Chapmanは述べた。
...

[Discovery Institute Names National Talk Show Host Michael Medved as Senior Fellow (2007/11/15) on Discovery Insitute]
[also at William Dembski: "Michael Medved Becomes Discovery Fellow" (2007/11/15) on Uncommon Descent]
[via Panda's Thumb]
この発表に対して、Uncommon Descentのコメント欄には異論がぱらぱらと味(といってもモデレートされている範囲でだが)。

1: bFast: 11/15/2007

I must admit, I find this news scary. This website already seems to have married itself to the global warming issue. If the discovery institute marries itself to Americanism, and to American conservativism, all reasonable issues, it will dilute the primary message of the institute. I ask that you please avoid having the Discovery Institute become the American Conservative Institute. If it does, I fear that the cause of Intelligent Design will suffer.

このニュースは恐怖だ。既にこのサイトは温暖化問題と絡んでしまった。もし、Discovery Institute自身が、アメリカニズムと、そしてアメリカ保守主義と手を握るなら、あらゆるリーズナブルな話題についてのDiscovery Instituteのメッセージの説得力を弱めることになる。私は、Discovery Instituteがアメリカ保守主義研究所にならないようにしてほしいと願っている。そうなってしまえば、インテリジェントデザインの大義が損なわれてしまう。
コメントNo.1から何やらネガティブな勢い。

既に、Uncommon Descentが、温暖化否定論とHIV否定論(AIDS再評価)を支持するエントリをアップしていて、温暖化・HIV・進化の3大否定論を取り扱うサイトになっている。もはやこれではトンデモフリーク。それを懸念したのがbFastのコメント。

その後は肯定的コメントが続くが...
8: Glarson24: 11/15/2007

I think ID needs more Christians, like BA77 and Denyse O’Leary, not Sasquatch believers.

インテリジェントデザインはBA77やDenyse O' Learyのようなキリスト教が必要なのであって、サスカッチ・ビリーバーなんかいらない。

I’m not sure even the Big Tent is big enough for this - What are the DI braintrust thinking?

インテリジェントデザインのビッグテントがこいつを受け入れられるほど大きいのかは知らない。いったい、Discovery Instituteの首脳部は何を考えているんだ?

From his website: Dan Sytman, Michael’s long-time producer and now highly successful co-host of his own morning show, once saw Bigfoot at the edge of a summer camp in the woods. Even before meeting Dan, Michael was a passionate believer in Sasquatch.

彼のサイトによれば、Michaelの長きにわたるプロデューサーで、Michaelの朝のショーの非常にうまくいっている副ホストであるDan Sytmanは、かつて森の夏のキャンプの端で、ビッグフットを見た。Danに会う前から、Michaelは熱烈なサスカッチ・ビリーバーだった。

http://www.michaelmedved.com/pg/jsp/general/biography.jsp
遂に、Discovery Instituteはサスカッチ&ビッグフット・ビリーバーをシニアフェローとして迎えるのか? それはアホすぎるというGlarson24のコメント。

さらに冷たいコメントも:
10: Stanton Rockwell: 11/15/2007

It smacks of tokenism to me. Perhaps they thought they needed a Jewish guy to offset all of the talk about the DI being a Christian dominionist organization. Makes as much sense as David Berlinski or Wells the moonie, I guess.

名目的な意味があるように思える。たぶん、Discovery Insituteiがキリスト教主導の機関だということを相殺するために、ユダヤ人を必要としているのだろうと思う。David Berlinskiや、統一教会信者Wellと同様に。
ユダヤ教・世俗・統一教会とそろえて、キリスト教色を薄めようとしているだけというStanton Rockwellのコメント。

まったく、

  • 温暖化否定論(Discovery Instituteの方針)
  • HIV否定論(AIDS再評価運動)のPhillip Johnson他
  • 統一教会信者のJonathan Wells
  • サスカッチ&ビッグフット・ビリーバーのMichael Medved
これだけそろえて、インテリジェントデザインの本山はどこへ行こうとしているのだろうか?

「反進化論とはトンデモだ」という宣伝でも始める気なのだろうか?
タグ:id理論 DI
posted by Kumicit at 2007/11/19 00:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | DiscoveryInstitute | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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