Claim CB901:
No case of macroevolution has ever been documented.
大進化は立証されたことがない
Source:
Morris, Henry M., 2000 (Jan.). Strong Delusion. Back to Genesis 133: a.
Brown, Walt, 1995. In the Beginning: Compelling evidence for creation and the Flood. Phoenix, AZ: Center for Scientific Creation, p. 6.
Response:
- We would not expect to observe large changes directly. Evolution consists mainly of the accumulation of small changes over large periods of time. If we saw something like a fish turning into a frog in just a couple generations, we would have good evidence against evolution.
直接に大きな変化を観察することはないだろう。進化は主として、長期間にわたって小さな変化を積み重ねたものである。もし数世代で魚がカエルに変わるようなのを見れば、我々は進化に反するのよい証拠を持つことにるだろうが。- The evidence for evolution does not depend, even a little, on observing macroevolution directly. There is a very great deal of other evidence (Theobald 2004; see also evolution proof).
進化の証拠は、大進化を直接に観察することはまったく依存しない。他に証拠は多くある[Theobald 2004]。- As biologists use the term, macroevolution means evolution at or above the species level. Speciation has been observed and documented.
生物学者は大進化を種レベル以上の進化に対して使う。種形成(種分化)は観察され、立証されている。- Microevolution has been observed and is taken for granted even by creationists. And because there is no known barrier to large change and because we can expect small changes to accumulate into large changes, microevolution implies macroevolution. Small changes to developmental genes or their regulation can cause relatively large changes in the adult organism (Shapiro et al. 2004).
小進化は観察され、創造論者も認めている。大きな違いへの障壁は知られておらず、小さな変化が累積して大きな違いになることを期待できるので、小進化は大進化を意味する。発生遺伝子やその制御についての小さな変化は、成体に大きな変化をもたらしうる[Shapiro et al. 2004]。- There are many transitional forms that show that macroevolution has occurred.
大進化が起きたことを示す中間形態が多くある。
References:
- Shapiro M. D., M. E. Marks, C. L. Peichel, B. K. Blackman, K. S. Nereng, B. Jónsson, D. Schluter and D. M. Kingsley, 2004. Genetic and developmental basis of evolutionary pelvic reduction in threespine sticklebacks. Nature 428: 717-723. See also: Shubin, N. H. and R. D. Dahn, 2004. Evolutionary biology: Lost and found. Nature 428: 703.
- Theobald, Douglas, 2004. 29+ Evidences for macroevolution: The scientific case for common descent. http://www.talkorigins.org/faqs/comdesc/
創造論者は大進化にこだわりあるようで、主張リストもいっぱいある:
- CB901. 大進化は、これまで立証されたことがない。
- CB901.1. 変化の範囲は"種類(kind)"の内側に限定される。
- CB901.2. 新しい門や綱や目は出現していない。
- CB901.3. ダーウィンのフィンチは、小進化だけを証明する。
- CB902. 小進化と大進化は別である。
- CB902.1. 大きな変化に対する障害がある。
- CB902.2. 小さな変化は、大きな変化を意味しない。
- CB904. まったく新しい特徴が進化することはない。
- CB910. 新しい種は観察されたことはない。
- CB910.1. ミバエ実験は、ミバエだけを生み出す。
- CB910.2. オオシモフリエダシャクは、同じ種のままである。
- CB920. 新しい部位は進化していない。
- CB921. 完全に進化するまで、新しい構造は役に立たない。
- CB921.1. 半分の目にどんな用途があるのか?
- CB921.2. 半分の翼にどんな用途があるのか?
- CB922. 単細胞生物と多細胞生物の中間に二細胞生物は存在しない。
大進化についてTalkOrigins.Orgには、とっても立派なコンテンツがある。
- Douglas Theobald, Ph.D: "29+ Evidences for Macroevolution -- The Scientific Case for Common Descent" [1999-2007]
- John Wilkins: "Macroevolution -- Its Definition, Philosophy and History" [1997-2006]
物量がありすぎるので、おいおい見ていくことにする。
あと、とりあえず印象的な例を2つ挙げておこう。
- 米国PBSの"JudgmentDay"のChapter 6
類人猿と人類が共通祖先を持つことを、染色体の数から説明しているのが、とってもいい。 - なんと、魚類と両生類の中間形態をTiktaalikのようなものと予測し、その時期をデボン紀後期と予測し、その地層が露出しているカナダ北部エルズミア島で探し回って、Tiktaalikの化石を発見した研究者たち。仮説演繹ループが進化論でちゃんとまわる実例。
==>2007/11/20のエントリ
ところでイスラム教は小進化を認めているだろうか?大いに疑問だが。
「good evidence against evolution」は、
進化に反するよい証拠
と訳すのがいいような気がします。
魚が数世代でカエルになってしまったら
長期にわたる変化の蓄積であるはずの大進化
(現状受け入れられているモデル)
が覆されるということでしょう。
ご指摘ありがとうございます。修正しました。
イスラムの代表例と思えるHarun Yahyaのサイトの記述を見る限り、「Microevolutionは"あり"だが、それは進化ではない。Macroevolutionはない。」という立場ですね。
http://www.harunyahya.com/books/darwinism/evolution_species_error/evolution_error_04a.php